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1時間しか咲かない“幻の花”開花…羽生のムジナモ 今年は生育順調

埼玉新聞 8月2日(火)10時30分配信

 埼玉県羽生市三田ケ谷の国指定天然記念物「宝蔵寺沼ムジナモ自生地」で7月31日、食虫植物ムジナモの見学会が開かれた。“幻の花”とされる5ミリほどの白い花を見て、約30人の参加者たちは喜んでいた。
 
 ムジナモはモウセンゴケ科で、根を持たない浮き草の多年草。ミジンコなどの動物性プランクトンを養分にしている。真夏の昼間の1時間ほどしか花が咲かず、咲かないこともあるという。植物学者の牧野富太郎(1862~1957)が、世界で初めて開花図を発表している。
 
 1966年に宝蔵寺沼の自生地が天然記念物指定されてから50年になることを記念して、見学会が行われた。今年は生育が非常に順調で、6月段階で約5万5千株と昨年比で15倍近く増殖。同市ムジナモ保存会が発足した83年以降で最多となった。
 
 保存会会長の尾花幸男さん(74)は「ざっと見て、今回は50輪の花が確認できた。ムジナモの花はめったに見ることができない。大増殖だったこと、暑さなど条件がそろったことなどが幸いした。これまでにない数」と喜ぶ。市内の関俊子さん(69)も「花を初めて見た。すごくラッキー」と感激気味だった。
 
 見学会を主催した同市生涯学習課では、7日にも見学会を開くことにしている。
 
 問い合わせは、同課(電話048・561・1121)へ。

最終更新:8月2日(火)10時30分

埼玉新聞