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【ブラジル】広告投資わずか1%増 経済の現況を反映

サンパウロ新聞 8月2日(火)4時1分配信

 経済活動が長らく停滞する中でブラジルの広告市場は2016年上期(1~6月)、ほぼ前年同時期並みを維持した。英ロンドンに本拠を置く世界最大の広告代理店グループ、WPPグループ傘下のカンター・イボペ・メディア(Kantar Ibope Media)が28日公表したデータによれば、今年上期の広告投資額はブラジル全体で607億レアル(約1兆8210億円)と、15年同時期をかろうじて1%上回るものだった。

 同日付伯メディアによれば、カンター・イボペ・メディアは、今年上期の非常に小さな成長は「ブラジル経済の現在の状況を反映」したものだとしている。しかし、この1%増という結果は、ブラジル中央銀行(BCB)がマイナス3.3%と予想する16年のブラジル経済の成長率に比べてずいぶんと良いものだ。広告市場を監視して投資額などの調査を行っている同機関のリタ・ロメロ氏は「データはまだ成長を示していないが、3月以降、広告スペースの購入ボリュームが増加傾向にあるという証拠とともに、我々は回復の兆しを観察し始めている」と説明する。

 カンター・イボペ・メディアの調査では、16年上期の広告投資額が最も大きかった企業は15年上期同様、医薬品製造・販売を手がけるメキシコ企業、ジェノマ(Genomma Lab)のブラジル法人だった。しかし、投資額そのものは19億4876万1000レアル(約584億円)と、15年上期に比べて1億8200万レアル少なかった。

 ジェノマに続く2位にランクされたのは消費財世界大手のユニリーバ(Unilever)のブラジル法人で、投資額は16億2970万2000レアルだった。ジェノマ同様、投資額は昨年同時期よりも少なかったが、順位は一つ上がった。

 家電・家具量販店チェーンを展開するビア・バレージョ(Via Varejo)は、15年上期の21億1036万レアルから15億8602万8000レアルへと投資を大幅に縮小させ、2位から3位に後退した。

 ランキング上位10社の中で昨年から順位を大きく上げたのは、世界最大の一般消費財メーカーであるプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)と、このところ国内新車市場でトップシェアを維持しているゼネラルモーターズ(GM)、そしてホテル料金比較サイトのトリバゴ(trivago)という3社だった。P&Gは15年上期に比べて投資額をほぼ倍増させた。

 業界別の広告投資額は、商業/小売が114億レアルと最も多く、全体の18.8%を占めた。それに続いた消費者向けサービスは69億レアル、個人衛生/美容は61億6000万レアルだった。

 媒体別では、一般テレビ放送が337億レアルで相変わらず最大シェアを維持。有料テレビ放送(シェア11.8%)、新聞(11.5%)がそれに続いた。

 都市別のシェアは、最大市場のサンパウロ市が23.8%で、ほかはリオ市9.8%、ベロ・オリゾンテ市4.0%、ポルト・アレグレ市3.3%、クリチバ市2.4%などだった。

 広告代理店の扱い額は、ヤング・アンド・ルビカム(Y&R)が約30億レアルで最多。それに次ぐアルマップBBDO(Almap BBDO)は17億4000万レアル、ダブリューマッキャン(WMcCANN)は17億2000万レアルだった。

サンパウロ新聞

最終更新:8月2日(火)4時1分

サンパウロ新聞

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