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早くも興収30億円突破!『ドリー』記録的大ヒットを続ける理由とは?

クランクイン! 8月2日(火)12時0分配信

 全米アニメーション作品の歴代ナンバー1の座を獲得し、日本でも初登場1位、公開わずか12日で動員200万人を記録したディズニー/ピクサー最新作『ファインディング・ドリー』。当然、日米だけでなく、韓国や台湾、香港といった東アジアでも大ヒットをとばしている。どこの国でも共通しているのは、子どもはもちろん、大人たちもその世界に魅了され、一大ブームとなっているということ。世界的なヒットを続ける本作が、なぜこれほど人々の心を掴んでいるのか。その理由に迫ってみたい。

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 本作は、第76回アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した、大ヒット作『ファインディング・ニモ』の続編。美しい海の世界を舞台にカクレクマノミのニモとマーリンの親子の絆を描いた前作から、1年後が舞台となっている。本作の主人公はナンヨウハギのドリー。ニモの1番の親友のドリーは、明るくポジティブだがなんでもすぐに忘れてしまう。そんなドリーがたったひとつ忘れなかったもの、それは小さな頃の“家族の思い出”だった。ドリーの家族は一体どこにいるのか。ドリーは、個性豊かな仲間たちと一緒に、家族を探す旅に出る。

 『ニモ』の人気キャラクターが再登場し、前作以上のハラハラドキドキの冒険を繰り広げる『ドリー』は、その設定だけで多くのファンを魅了する作品であることは間違いない。その上で、監督のアンドリュー・スタントンが掲げた「旅を通して自分の欠点を乗り越える」というテーマが大人たちの心にも深く突き刺さったことがこの大ヒットに繋がったのではないだろうか。


 スタントン監督は来日した際のインタビューで、ドリーのバックボーンに何があるのかをじっくりと考えたと明かしている。そして、「彼女はニモたち親子に出会うまでは、ずっと1人で海をさまよっていたんだ。そして自分は“極度の忘れんぼうだ”という欠点があると思い込んでいるから、いつもみんなから置いていかれるんじゃないかと不安で仕方がないんだ。だからこそドリーは“フレンドリーさ”という武器を身につけた」とコメントし、ドリーの深い内面が見えてきたと話している。

 監督が語った「欠点ゆえに自信が持てず不安を抱えている」という心情は、現代社会を生きる大人なら誰しも胸に刺さるものがあるはず。老若男女、全ての人に外見や内面に“欠点”と自分自身が感じるものがあり、その欠点が原因で不安を感じる。中には、全ての欠点を克服した人もいるかもしれないが、大半の人は、日々、その欠点に悩まされながら、大人になっていく過程で折り合いをつけ、他の長所を伸ばしていくことで克服して強くなっていく。ドリーは、そんな“自分”を追体験させてくれる存在なのだ。

 そして、今現在、自分自身の欠点とどう向き合うべきか悩んでいる人にとっては、自分の欠点を受け入れ、前向きに生きようとするドリーの姿が勇気を与えてくれる。その証拠に、作品を鑑賞した後に「子どもに誘われてみたけど、自分の方が勇気をもらった」「子どもの育て方をこの映画に教えてもらいました」「大人の心にこそ響くメッセージがたくさんありました」といった感想が本当に多く聞かれた。大人から大人に評判が伝わり、ムーブメントを起こしている本作。今年の夏、まだまだ話題を作ってくれそうだ。

 映画『ファインディング・ドリー』は現在公開中。

最終更新:8月2日(火)12時0分

クランクイン!