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欧州債:スペイン10年債利回り、1%に一時接近-ECB頼みが継続

Bloomberg 8月2日(火)1時51分配信

1日の欧州債市場ではスペイン国債が堅調。スペインの政治的な行き詰まりやイタリアの銀行業界をめぐる長引く懸念にもかかわらず、欧州中央銀行(ECB)の国債購入と世界的な金融緩和に頼った取引が続いている。

2回にわたる総選挙、連立交渉に合計7カ月余りを費やしながら政権を正式に発足できていないスペインだが、10年債利回りは日中取引で過去最低を更新し、1%に一時接近した。同年限のイタリア国債利回りはほぼ変わらず。同利回りは先週末までここ1カ月で最長の低下を続けていた。安全資産とされるドイツ10年債は値下がりし、スペイン10年債との利回り格差(スプレッド)は7カ月余りで最も小さくなった。

スペインは4日に通常国債とインフレ連動債を合わせて最大37億5000万ユーロ発行する。ドイツとフランスも起債する。コメルツ銀行によれば、償還を迎える債券の金利と元本返済が約570億ユーロに上るため、「純発行額は大幅なマイナス」となる状態が続く見通し。ECBはこの日、7月の債券購入額が697億ユーロと、目標の800億ユーロを下回ったことを明らかにした。

コメルツ銀行の債券ストラテジスト、デービッド・シュナウツ氏(ロンドン在勤)は、「供給面からみると、今週5日から極めて動きの鈍い夏季シーズンが始まる。そのためこの点から混乱はない」とし、「季節要因によりペースが鈍るとしても、ECBは依然活動を続けるだろう。追加緩和に傾斜する全体的なトレンドは変わらない」と語った。

ロンドン時間午後4時28分現在、スペイン10年債利回りは前週末比ほぼ変わらずの1.02%。一時は1.003%まで下げた。利回りが直近で最後に上昇した先月18日以降では、22ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下している。同国債(表面利率1.95%、2026年4月償還)価格は108.57。イタリア10年債利回りは1.18%で、ほぼ横ばい。先週末まで3日連続で低下していた。

ブルームバーグ世界債券指数によれば、スペイン国債のリターンは出直し総選挙が実施される前営業日だった6月24日以降プラス3.9%。ユーロ圏全体では平均2.4%となっている。欧州債の指標とされるドイツ10年債利回りは3bp上昇のマイナス0.094%。スペイン国債とのスプレッドは112bp。昨年12月以降最小の110bpまで縮小する場面もあった。

原題:Spain 10-Year Yield Approaching 1% Shows Central Bank Supremacy(抜粋)

Lukanyo Mnyanda

最終更新:8月2日(火)1時51分

Bloomberg

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