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欧州銀行ストレステスト-チャートで見える最も弱く、打撃受ける銀行

Bloomberg 8月2日(火)2時49分配信

先週末に公表された新たな欧州銀行ストレステスト(健全性審査)によると、依然として多くの銀行が資本水準を引き上げる必要があり、数行は速やかに実施しなければならない。

今回のストレステストでは合格、不合格の評価はつかなかったが、欧州銀行監督機構(EBA)がテストした51行のうち2行は規制当局が定める最低水準を満たせなかった。8行は逆境シナリオで普通株式等ティア1(CET1)比率が7.5%を下回った。バークレイズのアナリストはテスト結果公表前の顧客向けメモで、これらの銀行に対する当局や投資家の監視の目はいっそう厳しくなるだろうと指摘していた。

以下のチャートは各行の資本水準と、ストレステストの逆境シナリオでそれがどれだけ低下するかをランク付けしたものだ。数字は「バーゼル3」の基準に完全に準拠している。

欧州経済の見通しは暗く、欧州の銀行が利益と資本水準を引き上げられるのか疑問視されている。ストレステストの結果が最悪だったイタリアのモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナは7月29日、膨大な不良債権の処理を進めるため増資を発表した。このほかドイツ銀行なども、厳格化する規制への適応や過去の不正に対する罰金支払いの目的で増資が必要になるとの観測がある。

イタリアの不良債権危機を象徴するモンテ・パスキは、逆境シナリオでCET1がすべて吹き飛ぶとされた。アライド・アイリッシュのCET1比率も規制当局が最低水準とする4.5%を下回った。このほか6行のCET1比率が7.5%を割り込んだ。

CET1比率の低下幅はモンテ・パスキとアライド・アイリッシュがやはり大きかったものの、資本水準の高いドイツの銀行も複数、上位に名前を連ねた。

逆境下で大きな影響を受けるのはもともと資本の弱い銀行を抱えている国だけではない。オランダの銀行は平均CET1比率が6番目に高かったが、逆境下でのCET1比率低下幅は2番目に大きかった。

原題:Hardest Hit, Weakest Capital: European Stress Tests in Charts(抜粋)

Nicholas Comfort

最終更新:8月2日(火)2時49分

Bloomberg