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爆買いブームで「豆のお姫様」ヒット、電子取引で国境越える日本製品

Bloomberg 8月2日(火)6時0分配信

競艇で知られる東京大田区の平和島に550坪の倉庫がある。中では日本製の歯磨き粉やティッシュペーパーなどの日用品から煎餅などスナック菓子まで、スタッフが流れ作業でせっせと梱包し、出荷されていく。行き先は「豆のお姫様」を介して注文する中国人消費者だ。

日本製品を爆買いした中国人観光客が帰国後も同じ品質を求めるニーズが高まっている。これに応えるのが、国境を越えた電子商取引(Eコマース)だ。「豌豆(ワンドウ)公主」もその一つ。越境買い物アプリとして日本製品のみを扱い、日本直送であることが売りだ。「豌豆」は日本語でエンドウ豆、「公主」は姫の意味。

同アプリは中国での正式配信開始から9カ月でダウンロード数は180万件を超え、6月には1日あたりの中国の通販アプリのダウンロード数ランキングで、10位以内に入った日もあった。運営するインアゴーラによると月次売り上げは2桁成長が続いてる。

「日本製は安全」

「少し高めにお金を払ってでも、いい物を使いたい。日本製は使っていて安全だ」と話すのは上海在住の経営者、陳㬢さん(34歳)。ワンドウを愛用しており、家は日本製品であふれているという。商品は注文から3-5日間で手元に届く。日本ブランドの化粧品や家電製品から水素水ボトルまで、陳さんは肌に触れるもの、口に入れるものは日本製を選ぶ。

経済産業省の調べによると、陳さんのような中国人消費者により、日本の中国に対する越境Eコマース市場は2015年の7956億円から、19年に2兆3000億円超に拡大する見通し。資生堂や花王などのメーカーが中国市場に合わせた製品を現地で提供しているにもかかわらず、飽き足りず、割高でも安心感を得られる日本市場向けの製品を求める消費者の存在が背景にある。

英調査会社ユーロモニター・インターナショナルによると、中国の大都市の消費者は可処分所得が上昇し、海外ブランドに対する認知が広がったことで、海外製品を求めるようになったという。

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最終更新:8月2日(火)12時30分

Bloomberg