ここから本文です

黒田日銀総裁:金融緩和の縮小を否定-9月会合の「総括的な検証」で

Bloomberg 8月2日(火)18時58分配信

日本銀行の黒田東彦総裁は2日午後、都内のホテルで麻生太郎財務相と会談した後記者団の質問に答え、9月の金融政策決定会合で行う政策の「総括的な検証」が金融緩和の縮小につながるとの見方を否定した。

黒田総裁は、「総括的な検証」を機に日銀が緩和縮小に転じるとの臆測が出ていることについて問われ、「おっしゃったようなことにはならない」と述べた。総括的な検証は「物価目標の早期達成に必要な手段を明らかにするためのもの」と説明し、日々の市場の動きにはコメントしないと語った。

日銀は7月29日の金融政策決定会合で、指数連動型上場投資信託(ETF)の買い入れ額拡大の追加緩和を決める一方、9月の会合で量的・質的金融緩和やマイナス金利の政策効果などの「総括的な検証」を行うと表明。債券市場では、先行き不透明感が買い控えにつながっているとの見方もあり、長期金利は2日、一時ゼロ%に接近して4カ月半ぶりの高水準を付けた。

麻生財務相との会談は、政府の経済対策が正式に決まったのを受けて開かれた。麻生財務相によると、会談では総裁が金融政策決定会合の内容について、財務相が経済対策の内容、経済効果などについてそれぞれ説明。デフレ脱却と持続的な経済成長の実現は政府・日銀共通の重要な政策課題だとの認識の下で、緊密に連携して「金融政策、財政政策、構造改革などを総動員してアベノミクスの一層の加速化に一体となって取り組んでいく」ことを再確認したという。

Maiko Takahashi, Kyoko Shimodoi

最終更新:8月2日(火)18時58分

Bloomberg