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2.5次元舞台、魅力とその裏側 ヒット仕掛け人が明かす

シネマトゥデイ 8月3日(水)6時0分配信

 漫画やアニメ、ゲームといった2次元の題材を舞台化したものが“2.5次元”と言われている。「ミュージカル『テニスの王子様』」(通称テニミュ)を手掛け、2.5次元ブームの仕掛け人とされる、ネルケプランニング代表取締役会長・松田誠が23日に行われた、代々木アニメーション学院に来春新設される2.5次元演劇科の体験入学会に登壇し、華やかに見える世界の裏側を明かした。

【写真】このポーズは…馬場良馬、佐々木喜英があのセリフを!

 舞台演劇界で活躍する俳優の馬場良馬、佐々木喜英と共に学生の前に登場した松田は、2.5次元作品の醍醐味はキャラクターと演者の魅力がマッチして生まれる相乗効果にあると語る。例えば、「テニミュ」であれば主人公の所属する青春学園は現在8代目、同じキャラクターを8人以上の役者が務めてきた。「全く一緒のセリフを言って、同じ曲を歌っていても、演じる俳優によって全然違う。正解は決して1個じゃない。それがおもしろい」と松田は魅力をアピールする。

 一方で、客席からは輝いて見える世界の実情は甘くないとも語る。「テニミュ」では事前にキャスト参加のテニス合宿が行われている。「舞台上ではボールは打たないのにテニスをするんです。ものすごくきつい」のだという。フォームの徹底など、舞台上での演技に説得力を持たせる目的もあるが、連帯感を築くことを重要視している。「一緒に戦う仲間だから、一緒に苦しむことを経験することに意味がある」と稽古~公演期間と長い時間を共にする役者同士のチームワークを高める意味合いを強調する。

 また、馬場は役者の立場から苦労を明かした。演じるキャラクターはすでに原作の漫画やアニメで表現されているもの。「自分の解釈ではこう演じたいというのがあっても、原作の世界を大切にしないといけない。自分の感情を殺すというわけではないですが、自分自身を納得させてそこに合わせなければいけない瞬間がある」というのは2.5次元ならではだろう。さらに、「このキャラはこういう行動はとらない。こういう表情はしない」という前提があるため、表現の仕方に制限がかかることもある。

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最終更新:8月6日(土)1時18分

シネマトゥデイ

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