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これを買うべし! 即戦力のポータブルプロジェクターを選んでみた

ITmedia PC USER 8月3日(水)6時10分配信

 前回は、ここ2、3年にかけて革新的な製品が続々とデビューを果たしているポータブルプロジェクターについて、従来製品と変化した部分を紹介した。横方向の台形補正やズーム機能など、据え置き型の製品に比べるとまだ不足している機能はあるが、DLPパネルやLEDの採用と明るさの向上、HDMIへの切り替わり、それらに伴うボディーの小型化などにより、ビジネスユースでも十分に使える製品になりつつあるのがトレンドだ。

【カラーバリエーションが魅力の「QUMI Q6」】

 今回はこれらポータブルプロジェクターにおいて、重量が500g未満の製品と、500g以上~1kg未満の製品に分け、それぞれのおすすめ製品を紹介しよう。なお、選定にあたっては原則として過去2年以内に発売された製品であり、解像度は1280×800ピクセル以上、かつ明るさが最低でも500ルーメンは確保されていることを条件としている。

●あらかじめ必要か不必要かを判断しておきたい3つのポイント

 ポータブルプロジェクターは、他のカテゴリーに比べて機能や仕様の差がかなり激しく、あって当然という機能や仕様が製品によっては欠けているというケースも珍しくない。今回は「1280×800ピクセル以上」「500ルーメン以上」という条件で製品をチョイスしているため、この時点で候補はかなり絞り込まれているのだが、どうしても欠かせない機能や仕様がある場合、それらに合致しない製品を除外してから選定をすすめたほうが手戻りも少なくなる。本題に入る前に、ポータブルプロジェクターを選定する際にポイントとなることが多い3つの機能と仕様について紹介しよう。

 1つ目はモバイル対応、すなわちバッテリーが必要か否かだ。ポータブルプロジェクターの多くはバッテリー駆動に対応しているが、本体内蔵の製品もあれば、バッテリーは外付けのオプション扱いという製品もある。それゆえに、スペックだけでは軽量に見える製品をバッテリー込みで再計算すると、重いからという理由で候補から除外した製品と重量が逆転する場合がある。バッテリーが必須という場合は、あらかじめそれらを考慮に入れてチェックしたほうがよいだろう。

 2つ目は接続端子だ。HDMI端子はこのクラスの製品で標準搭載となりつつあるが、VGA端子については本体に搭載する製品とオプションケーブルなどで対応する製品、非対応の製品の3パターンがある。組み合わせる機材の都合でどうしてもVGA端子が必要であれば、最初に「VGAあり」という条件で絞り込んだほうが製品を選びやすくなる。ただしVGA非搭載でも、Wi-Fiなどを使って接続できる場合もあるほか、今後はVGAを搭載するノートPCはさらに減少していくことが確実なので、これらの買い替えも含めて柔軟に検討したい。

 最後はWi-Fi機能だ。タブレットなどからの利用を可能にするWi-Fi機能は、Wi-Fiを内蔵したモデル、本体にWi-Fiドングルを装着して初めて対応するモデル、Wi-Fi非対応のモデルと、こちらも製品によって対応に差がある。タブレットからの接続は他にMHLケーブルを使う方法もあるので、Wi-Fiがなくとも利用できる場合はある。しかし、高い利用頻度が見込まれるのであれば、Wi-Fiを標準搭載していることを条件にしたほうが、汎用性が高く、ドングル採用のモデルと違って持ち歩く際もかさばらないという点でもおすすめだ。

●500g未満のオススメモデルは?

 この分野に古くから取り組んでいるVivitekの最新モデルが「QUMI Q6」だ。重量475gにして800ルーメンという明るさが特徴で、2つのHDMI端子(一方はMHL対応)を備えることから、1つはPCと常時接続し、もう1つはスマホとの接続に使用するといった使い分けが可能だ。家庭から法人まで幅広く使えるモデルという位置付けで、最大4時間の駆動を可能にする外付けバッテリーもオプションで用意するなど、モバイルユースにも対応する。Wi-Fi内蔵などワイヤレス周りの機能が充実している反面、VGA端子は非搭載であることには気をつけたい。

 なお、同じQUMIシリーズでは、1つ前の世代である「QUMI Q5 Refresh」も並行して販売されているが、このモデルはHDMIポートが1基のみ、光量は500ルーメンとやや暗いスペック。しかし、価格差はそれほど大きくはないので、これから購入するのであればQUMI Q6をチョイスしたほうがよい。Wi-Fi機能がドングルによる提供というのも、取り回しという意味ではマイナスだ。ただし本製品はQ6と違ってVGA接続に対応するため、これがどうしても必要という場合、候補に入ってくるケースはあるだろう。

 約400gという軽さが特徴なのが、オプトマの「ML750」だ。光量は700ルーメン、MHL対応のHDMI端子に加えてmicroSDスロットを備えており、カードリーダーなしでmicroSD内のデータを再生できるほか、付属のユニバーサルI/Oコネクターを用いることでVGA端子も利用できる。本体サイズが106.3(幅)×107(高さ)mmと、QUMI Q6の165(幅)×102.4(高さ)mmのおよそ2/3ほどのフットプリントが特徴だが、そのぶんやや厚みがある(本製品は44.8mm、QUMI Q6は34mm)点は要注意。またWi-Fiには非対応であるほか、投映サイズは実質的に80インチ程度が上限となる。

●500g以上~1kg未満のおすすめは?

 500gをわずかに上回るためこちらのグループに分類されるが、日本エイサーの「K137」は、さきほど紹介した「QUMI Q6」に近い仕様を備えており、サイズも非常に近いことから実質的なライバルとなりうる製品だ。重量は520g、明るさは700ルーメンで、MHL対応のHDMI端子を備える。microSDスロットを備えており、カードリーダーが不要なのが利点だが、Wi-Fi接続を行うためには別途ドングルが必要になる。また本体にイヤフォンジャックが搭載されておらず、イヤフォン端子で音声を出力する場合、オプションケーブルが必要になるのも要注意だ。

 日本エイサーの製品ではもう1つ、「K138ST」も面白い。こちらは“短焦点モデル”と銘打たれており、約50型の画面サイズで投映を行う場合、K137では約1.5mの距離を必要とするところ、本製品では約0.86mでの表示を可能としている。ちなみにこちらは光量が800ルーメンと、K137よりも上であるほか、microSDカードスロットは搭載せず、VGA端子を標準搭載するなど、型番はK137とよく似ているもののハードウェアの仕様はかなり異なっている。重量も約950gと重い。またWi-Fiについては非対応だ。

 ASUSの「P3B」も、このクラスの製品を選ぶにあたって有力な候補となる製品の1つだ。最長3時間駆動のバッテリーを内蔵しながら重量は約750gに抑えられており、QUMI Q6にオプションのバッテリーを追加するよりも持ち歩きの総重量は軽くなる。光量も800ルーメンとこのクラスの製品としては高く、また約200インチの大画面投影に対応するのは、100インチ前後が上限となる他製品と比べた際の大きな利点だ。VGA端子も標準搭載するほか、同社製ノートPCと共通のACアダプターを採用しており、持ち歩く荷物を減らせるのも面白い。ネックとなるのは今回紹介している製品の中では実売価格がやや割高なこと、またWi-Fi接続のためにドングルが必要になることだろうか。

 LGエレクトロニクス・ジャパンの「PH550G」は、光量は550ルーメンとやや控えめながら、MHL対応のHDMI端子やVGA端子、さらに添付ケーブルを用いてコンポジット端子での接続にも対応するなど、入力機能が豊富な製品だ。重量は650gで見た目よりもやや重く見えるが、これは最大2.5時間の駆動を実現するバッテリーを内蔵しての重量なので、持ち歩き時の重量を重視する場合に向いている。実売価格は5万円前後と、500ルーメン以上の製品としてはかなり安価なので、予算が限られている中で最低限のスペックを押さえた製品を探している場合は、候補に入ってくるだろう。

最終更新:8月3日(水)6時10分

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