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鳥谷“神ってる”スタメン落ち以降9の6!守備でも“神キャッチ”で勝利呼び込む

デイリースポーツ 8月3日(水)5時59分配信

 「DeNA2-6阪神」(2日、横浜スタジアム)

 これぞ主将の働きだ。阪神・鳥谷敬内野手(35)が代打で登場した七回に勝ち越し適時打。再び同点となった九回にも決勝点を呼び込む二塁打。八回には抜群のポジショニングで失点を防いだ。8試合連続スタメン落ちと苦悩の日々は続くが、快打を重ね、不動の信頼を再び勝ち取るまで一心不乱に汗を流す。

 底力が違う。表情は変わらず、感情表現もない。だが、意地とプライドはある。勝利に導く2安打と好守。心の中で繰り出したガッツポーズ。鳥谷がチームを救った。

 ゴメスの左前適時打で同点となった七回無死一、三塁での代打。マウンドには先発野手が苦しめられたDeNA・久保康。「同点だったし、バットに当てればと思っていた」。カウント3ボール1ストライク。真ん中低めに入ったシュートにバットの軌道を合わせた。

 ライナーが二塁手の頭上を越える。勝ち越しの右前適時打。盛り上がる阪神ファン。右翼席の後方で打ち上がる横浜・みなとみらいでの花火が熱気を増幅させる。だが、鳥谷は対照的に表情ひとつ変えず、一塁ベース上で次のプレーを確認していた。

 集中力が違う。同点の八回2死一、三塁で打者・筒香。守備位置を二塁ベース後方付近へシフトした。「いつもセンター寄りだけど(普段より)寄った」。岩貞の足元を抜けた鋭いゴロを、地面に膝を突きながら捕球した。勝ち越しを阻止すると、同点とされた直後の九回無死一塁は左中間二塁打。決勝点へつなげた。

 今季は開幕から攻守で精彩を欠いた。淡々とプレーしているように見えたが、本人も不本意だった。親しい知人には包み隠さずに悔しさ、もどかしさを吐露したこともあった。

 そして、7月24日・広島戦でスタメン落ち。667試合で連続フルイニング出場が途切れた。以降の全8試合は途中出場。役割は変わった。

 「後から行くのが仕事なので、しっかり準備をしている」

 それでも変わらないものもある。主将としての自覚。後輩を食事に連れ出すことが増え、球場では打撃マシンでバント練習する後輩をさりげなくサポートすることもあった。

 途中出場した試合は打率・667。しかし、金本監督は「まだ分からないけど、いつ戻すかのタイミングがね。簡単に戻してダメだったら簡単に下げるとか、そういうのは避けたいし。彼が本当に自信を取り戻すまでは」と先発復帰には慎重な姿勢を見せた。

 ただ、鳥谷の復調気配はチームに無形の力をもたらすことは間違いない。長期ロードの初戦。逆転でのクライマックスシリーズ進出へ欠かせぬ主将が、力強く再スタートを決めた。

最終更新:8月3日(水)7時35分

デイリースポーツ

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