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「一発病」桑田とかぶる菅野の姿

東スポWeb 8月3日(水)10時1分配信

【赤坂英一「赤ペン!」】最近、巨人のエース・菅野が勝負どころで痛打される場面が目につく。先月のDeNA戦、広島戦と、ここ2試合連続で本塁打を浴び、勝ち星を逃してチームも負け。気がついたら成績もいまだ6勝(5敗)と、前半戦でしばらく二軍暮らしをしていた内海に並ばれている。エースがこんな調子では、チームに勢いがつかないのも道理だ。

 しかも配球が単調で、ことごとく甘い球や外角球を狙い打たれているのが気になる。現に、7月28日の広島戦では高校と大学の同級生・田中に甘いスライダーを先制本塁打され、ワンシームで2打席連続のアーチをかけられた。球速こそ153キロ出ていても、外角に投げたら思い切り田中に踏み込まれ、逆方向へ本塁打を打たれたのだ。エースとしては言い訳できない失態である。

 その前、7月22日のDeNA戦では、筒香に1回単打、4回二塁打、6回本塁打と3打席連続安打。とくに4回はワンシームを含む7球連続で直球系、6回も真っすぐを2球続けてガツン!とやられている。これにはさすがに一部首脳陣から批判の声が上がった。

「あれだけ同じコースへ真っすぐばかり投げ続けたら、いまの筒香を抑えられるわけがない。意地でも直球で勝負したいのなら、もっとインサイドを突いたらどうだ。胸元やヒザ元を攻めて、十分に筒香の体を起こしてから外へワンシームや直球を投げるのならわかるが、そういう攻め方をまるでやってないじゃないか」

 そういえば20年ほど前、選手やコーチに同じような文句をつけられていたのが桑田だ。配球に独自の美学を持っていた桑田は、基本的にホームベースの外半分で勝負をしたがった。捕手の村田(現ヘッドコーチ)、大久保(元楽天監督)らがしつこく内角へ要求しても首を振り続け、手痛い一発を浴びた場面を何度見せられたか。1992年にはリーグ最多の被本塁打24本を記録。通算20年間で被本塁打264は、同時代のエース・斎藤の18年で198本よりもはるかに多い。

 桑田の現役時代には、「一発病」という不名誉な言葉がついて回った。菅野は4年目で、自分の投球スタイルを確立するのはこれからのはずだ。今後も強敵となるだろう筒香や田中を、これ以上精神的優位に立たせてはならない。次回の対戦ではビシッ!と内角を突く力強い投球を見たい。

最終更新:8月3日(水)10時5分

東スポWeb

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