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太陽光関連企業の倒産、2016年は過去最多を更新か

スマートジャパン 8月3日(水)9時10分配信

 東京商工リサーチは2016年上半期(1~6月)の太陽光関連事業者の倒産状況を発表した。太陽光関連事業者をソーラーシステム装置の製造、卸売、小売を手掛ける企業、システム設置工事、コンサルティング、太陽光発電による売買電事業などを展開する企業と定義し、集計した。

 2016年上半期の倒産件数は前年同期比24%増の31件で、2000年以降の上半期ベースでは過去最多を記録した。年間ベースで見ても過去最高だった2015年の54件に次いで、既に2番目の記録となっており、過去最多ペースで推移している。

 2016年上半期の負債総額は前年同期比18.6%増の176億3200万円だった。年間ベースで最多を記録した2015年(1~12月)の負債総額は213億5500万円で、このままで推移すると2016年は過去最高を上回る可能性が高い。

 2012年7月に導入された再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT)を契機に、太陽光関連事業に多くの事業者が参入し、市場拡大が続いた。しかし買い取り価格の段階的な引き下げや事業者の乱立による競争激化など、厳しい市場環境となりつつある。それに伴い事業が立ち行かなくなるケースも急速に増加しているようだ。

負債規模は大型化する傾向に

 負債額別では1億円以上5億円未満が最多で14件(構成比45.1%)だった。次いで、1000万円以上5000万円未満が7件(同22.5%)、5000万円以上1億円未満が6件(同19.3%)と続いている。

 2016年上半期に発生したすべての企業倒産4273件では、1000万円以上5000万円未満が最も多く構成比で53.6%(2291件)を占めた。太陽光関連事業者の倒産は、設備などへの先行投資もあるため、全業種平均よりも負債規模では大型化しやすい傾向にあるようだ。

倒産原因の第1位は?

 倒産の原因別では「販売不振」が最も多く16件(構成比51.6%)と半数を占めた。次いで「事業上の失敗」が7件(同22.5%)、「運転資金の欠乏」と「既往のシワ寄せ」がそれぞれ2件(同6.4%)と続いた。

 2016年上半期に発生したすべての企業倒産4273件では、「事業上の失敗」の構成比は4.9%(211件)である。これと比較すると太陽光関連事業者の「事業上の失敗」の割合は約4倍以上と突出している。東京商工リサーチではその理由について、「注目市場として規模拡大が見込まれ、一部企業が実現性を欠いた安易な事業計画で参入した結果、業績の見込み違いから倒産するケースが多いことを示している」と分析している。

最終更新:8月3日(水)9時10分

スマートジャパン