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三菱自山下副社長が進める改革、日産で行われた“コミットメント経営”導入か

レスポンス 8月3日(水)10時25分配信

三菱自動車は8月2日、燃費不正問題に関する外部の特別調査委員会がまとめた調査報告書についての記者会見を行った。そのなかで、山下光彦副社長は開発部門の組織を見直し、フラットで風通しの良い組織にしていく方針を示した。

[写真:乗用車技術センター]

山下副社長は日産自動車の元副社長で、三菱自動車の開発部門の立て直しのために派遣された人物。1979年京都大学大学院航空工学修士課程を修了し、日産に入社。同社では一貫して開発部門を歩み、04年常務執行役員、05年副社長に。そして、今年6月24日付で三菱自動車の開発部門担当副社長に就任、7月1日付で事業構造改革室の責任者となった。

その山下副社長は「全体では組織、会社の仕組み、文化と3つのポイントで、どこに問題があって、どこを改善すべきかに今取り組んでいる」と述べ、「経営陣が開発現場を把握していなかったのは大きな問題だった。開発部門は部長から副社長まで5階層もあり、情報が上がるまでに時間がかかっている。そこをフラットな『文鎮型組織』にして、開発の近いところにマネジメント情報も置く」と強調した。

と同時に、現場に役員が入り込んで技術論議をやっていく必要性を訴え、自ら開発現場の技術論議に入る仕組みをつくっていく考えを示した。このようにすれば、今回の問題は防げたと山下副社長は考えているのだ。

「『しっかり』や『きっちり』など精神的な部分ではなく、重要なのは『What』だ。何をいつまでにやるかが大事だろう。そこに着目し、重点を置きたい」と山下副社長。そのために「パフォーマンスレボリューション」という活動を開始した。これは開発部門を中心に全員参加型で会社をどうするのか、一人ひとりが具体的な課題を考えるもので、9月末までにまとめて、その解決策を年末までに出すそうだ。

「外部の力も借りるが、結局、会社を良くするのは内部の力だ。従業員一人ひとりが会社に貢献できることを考えてほしい」と山下副社長は力説。三菱自動車でも日産で行われたような、一人ひとりが目標に対して責任を持つ“コミットメント経営”が導入されそうだ。

《レスポンス 山田清志》

最終更新:8月3日(水)10時25分

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