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観光誘客へ電子書籍 来年2月に柳津町HPで公開

福島民報 8月3日(水)11時54分配信

 福島県柳津町は観光誘客のてこ入れに向けて、今月から町内の観光情報を網羅した電子書籍の製作に入る。来年2月に町ホームページで公開する。製作に合わせてモデルコースを新設して掲載し、ページ内から各種施設の詳細情報を取得できる仕組み。旅行ツアーを企画するほか、外国人観光客向けに英語や中国語などにも翻訳する。情報発信力を強化して東京電力福島第一原発事故の影響で落ち込んだ客足回復を目指す。
 電子書籍は20ページほどで、モデルの女性が実際に町内を歩く中で目にした観光名所や歴史、文化、食、温泉などを写真をふんだんに使って次々に紹介する。福満虚空蔵尊円蔵寺に代表される門前町を満喫するコース、宿泊者向けの街中散策コース、車での旅行者向けのドライブコースを設ける。ページをめくるたびに柳津の旅を疑似体験できる。散策中にスマートフォンで表示すれば手軽なガイドブックとしても使える。
 町内の全ての宿泊施設と飲食店を掲載する。例えばページ上で気になる温泉旅館を選択すれば、内装や温泉の効能、宿泊料金などがすぐに表示される。電子書籍データを地元の観光協会や商工会、旅館などと共有し、観光の核となる情報を一元化する。
 昨年5月から町役場で地域おこし協力隊として観光振興を担当する松村亮さん(34)=東京都世田谷区出身=が観光客の視点で煩雑化する観光案内の冊子や地図、チラシを整理する必要性を指摘し、取り組みを始めた。
 平成22年の町の観光客数は年間100万人を超えていたが、原発事故発生後は落ち込み、現在は8割程度にとどまっている。来年度以降、町は電子書籍を活用して観光客を呼び込む旅行商品の開発を目指すほか、外国人誘客にも力を入れる。

福島民報社

最終更新:8月3日(水)11時58分

福島民報