ここから本文です

ポケモンGOのカウントフリーはやる? iPhoneの販売は?――「mineoファンのイベント」質疑応答

ITmedia Mobile 8月3日(水)19時1分配信

 7月30日と31日に開催された「mineoファンのイベント」では、参加者からさまざまな質問や要望が出た。約50分をめいっぱい使うほど(恐らく他にも質問をしたい人はいたはず)、活発な意見交換が行われた。ここでは31日の東京会場での質疑応答をお伝えしたい。ケイ・オプティコム モバイル事業戦略グループ グループマネージャーの上田晃穂氏、モバイル事業戦略グループ モバイル事業戦略チーム チームマネージャーの森隆規氏、経営本部モバイル事業戦略G モバイル事業戦略T マネージャーの杉野浩司氏が回答した。

【2017年にココで新店舗ができる】

●ネットワークについて:カウントフリーは微妙だと思う

―― IIJは接続点を分散していると聞いている。その点はどうお考えか。

杉野氏 mineoでは大阪の1拠点で接続しているので、大阪の拠点に何かあれば全断してしまうので、懸念している。東京と大阪の2拠点化は検討している。

―― (低速でも最初の数秒間は高速で通信できる)バースト転送の量を増やすことは考えているか?

杉野氏 75KBのバーストは用意しているが、どれぐらい増やせばどれぐらい体感がいいかの相関性はまだ見えていないので、検討している。

―― LaLa Callの品質がいまひとつ。ノイズがあって相手から聞き取りづらいと言われたことがある。改善はできないのか?

杉野氏 機種ごとにチューニングをしたり、いろいろな取り組みをやったりしている。コーデックの調子や音量を改善している。

―― DTIやFREETELなど、最近「ポケモンGO」の通信を無料にしているところがあるが、通信の秘密、パケットの中身をのぞくのはポリシー上どうなのか? という話もある。mineoさんはどう考えているか。

杉野氏 技術的観点で言うと、パケットの中身をのぞいているので、デリケートな問題だと思っている。われわれとして、カウントフリーはなかなか微妙な感じ。お客さまに対して、個別かつ明示的な同意を取っていないので、そこに踏み込んだサービスは現時点では考えていない。

森氏 (カウントフリーは)個人的にはあまり魅力的なサービスではないと思う。そもそもユーザーさんがそこまでパケットを使っているのか? (mineoでは通信節約の)スイッチをオン/オフできるが、(ポケモンGOでも)200kbpsで使えることが多いのかなと。スイッチをオンにすれば全てフリー(通信制限なし)なので、プロモーションの問題だと思っている。あまり積極的にカウントフリーをやろうとは思っていない。マイネ王でもそれほど多く要望は挙がっていないと思う。

―― 最低通信速度は、いろいろな会社が200kbpsにしているが、mineoではこれを300kbpsや400kbpsに上げる考えはないのか。

杉野氏 スピードを上げると使いやすくなって競争力は上がるが、そこまでの準備はできていない。また、mineoでは200kbpsの通信を使っても上限が来ないのは競争力になっていると思う。まずは200kbpsの使い放題でmineoの良さを知っていただくのが第一。その先に300kbpsで別の商品を作ることも考えられるが、現時点では予定していない。

―― どのMVNOも、昼と夜が遅くなっているので、「プレミアムコース」で昼と夜の時間帯に対して、何か補足的なことをやってくれると不満がなくなると思う。

森氏 お昼だけ速くしてほしいのに……というのがうれしいということは分かります。それを含めて検討している。

●サービスについて:ドコモSIMの手数料徴収は「痛い」

―― ドコモとauのSIM一体化の話が最近薄れているが、現状はどうなっているのか。

森氏 検討は進めている。「いつどんなサービスを」というのは、もう少し待ってほしい。諦めてはいない。

―― 4社以上のSIMを持っていて1つに統一したい。通信のシェアをする考えは? 10GBで3~5枚といった形で包括できれば、そこに移動したい。

上田氏 実はそういう業者はあって、例えばIIJさんがやっている。mineoでは今のところ、1回線で複数SIMはできていないが、少量のデータ容量ならパケットギフトやフリータンクを利用してよく使うSIMに振り分けるとか、柔軟性のあるデータの使い方ができる。

―― mineoでは使用量が見えるアプリ(mineoスイッチ)を提供しているが、IIJは(アプリの)APIを開放していて、いろいろなアプリが(個人から)出ている。容量が厳しくなったら通知をするといったアプリを自分でも作りたい。APIの開放を考えてほしい。

杉野氏 そういう要望があることは分かっている。やりたくないわけではなく、アプリでもやりたいことがたくさんある。お金も人の手もあり、順番に整理して、何が一番受けるのかを考えながら検討している。

―― 日本国内のSIMを入れ替えずに海外でも使いたい。今は通話しかローミングができないので、データローミングも検討してほしい。

杉野氏 アウトローミングのデータ版もあるが、使いづらく、つなぎにくい形なので、ニーズとコストのバランスでまだ提供していない。ニーズを見ながらだと思っている。

―― 今後の新サービスの展開は?

森氏 安心感を追求し、フリータンクに次ぐサービスをリリースしたい。

―― 店舗展開やサポートの拡大は?

森氏 東京では渋谷が一番のスポットになるので、ぜひ、今日の帰りにチラッと見てほしい(mineoでは2017年初頭に渋谷への出店を計画している)。関西にもう1店舗出したい。

―― 「定額通話30/60」はどういう経緯で決まった?

森氏 発表してから2カ月でだいぶ状況が変わってきた。なぜ出したかというと、皆さんの1カ月の通話総量を分析すると、30分以内で終わる人がほとんどだった。なので、かけ放題よりも「何分」と設定した方が、皆さんの使い方に合うのではないかと考えて定額制にした。それなりに受けていて、新規の音声契約の15%ぐらいが通話定額に入っている。しかし今週(7月25日週)、3社さんほどかけ放題ラッシュがあった。というのも受けて、mineoとしてどんな電話サービスを提供していくかを考えていくべきだと思っている。お得で、しかも楽しいサービスになったらいいと思う。

―― 8月からドコモがSIMの手数料を(394円に)上げたという話を聞いたが、どう扱っていくのか?

森氏 めっちゃ痛い。プリペイドは(ユーザーから通信料を)回収できる期間が短いので、値上げせざるを得ないと思っている。ポストペイドについては、長いこと利用いただければ薄まっていくことから、企業努力で吸収できないか検討したい。今すぐ事務手数料を上げることは考えていない。

●端末について:ハイエンドスマホも検討する

―― 端末はどんな基準で選んでいる?

杉野氏 ベースにあるのは、安心して使えること、使いやすく壊れないこと、壊れてもきちんと修理ができること。そのうえで9月に3機種用意した。3万円台や2万円台の中から、おサイフケータイに対応した機種(arrows M03)、コストパフォーマンスに優れた機種(ZenFone Go)、高機能なもの(HUAWEI P9 lite)を集めた。これからは5万円台のハイエンドな機種、タブレットがいいという声もあるので、次のリリースから含めていきたい。

―― デュアルSIM端末で、両方のSIMで3G以上の待受に対応している機種があるが、mineoのA/Dプランを提供している中で、デュアルSIM対応機種を導入する考えはあるか。

杉野氏 現時点ではデュアルSIMに対応した端末はないが、今後出す可能性はある。auもドコモも電話も対応できる最強のデュアル待受があるといいと思っているが、電話サービスは(キャリアからの)卸で展開しているので、キャリアのかけ放題SIMとmineoのデータSIMという組み合わせをされると、(売上の面で)けっこうつらいと思っている。ただ、対応する端末をえり好みをすることはなく、皆さまが魅力に感じるようなものを採用しようと思っている。

―― 最近、主要3キャリアじゃないところ(Y!mobileやUQ mobile)がSIMとセットでiPhoneを提供している。(Y!mobileとUQ mobileでは)独自の構成プロファイルを入れて、素直に使える環境ができている。その辺は検討しているのか。

上野氏 例えばUQさんのように、われわれもiPhoneを扱えたらいいなとは思っている。それに向けて、どうですかね~というのは、頭出しレベルではいろいろなところに相談をしに行っている。一方で本当に扱うとなると、Appleさんとの話し合いもあり、できるのかもできないのかも含めて検討中。auさんと調整をしながらやりたい。

―― mineoオリジナル端末を出す予定は?

杉野氏 arrows M03では、mineo専用カラーがある。ロゴも含めた完全オリジナル? 検討はしたいが、われわれだけで作ると、かなりの台数のコミットが必要で、実際に売れ残りが出て痛い目にあったことがある(苦笑)。SIMフリー端末をタイムリーに扱って選択肢を広げたい。

●全体の戦略について:収支状況は大きな声では言えないが○○です

―― MVNO業界は法人向けサービスを行っているところもある。法人向けサービスの展開?

上田氏 個人向けも法人向けも成長分野なので、分かりやすいソリューションを提供したいと思っている。世の中、IoTやM2Mなど、モノがネットにつながってデータを集めて分析して新しい価値を生み出すところに来ているが、分かりにくい状態になっている。われわれとして、何かのセンサーとSIMを結び付けてデータを集めて、こんな分析ができるなど、分かりやすいパッケージを出したい。今後、いろいろなメーカーと組んでいきながらその辺を考えていきたい。ちなみに車分野でサービスのパッケージをリリースしている。

―― mineoはMVNEとしての取り組みをどのように考えているか?

上野氏 IIJはすごい(MVNEを)やられていて、われわれもやりたいとは思っている。一部で電力の情報通信子会社と組んでサービスを提供している。それ以上にも広げていきたいが、どんなサービスを提供してどこと組むかは探し切れていない。水面下でいろいろなところと検討している。

―― mineoでは今後どういう層を増やしたい?

森氏 ざっくり言うと4段階。まず、めちゃくちゃ詳しい人。次が若手のOLやサラリーマン。その次が主婦、シニアという順番だと思っている。今は20代が伸びているので、まずはそこを伸ばしていきたい。20代の特徴は、回りからの紹介で使う人が多いので、友達に紹介してもらいやすいようなサービス、友達と一緒に入ることでメリットがあるようなサービスを出していきたい。

―― 収支の状況は? もうかっているの?

上田氏 大きな声では言えないが赤字です。何にお金を掛かるかというと、大きく2つ。キャリアの設備を借りる際の接続料と、mineoを知ってもらうための宣伝費。どちらもやめられない。接続料をやめると速度が出なくなるし、プロモーションをやめるとmineoの存在が認知されないので、その2つはお金を掛けてやっている。もちろんこのままやっていくとmineo自体が存続できなくなるので、早めに黒字を出したい。

―― プロモーションの件で聞きたい。mineoでベッキーさんがいろいろあったときに、なぜ、葵わかなさんを選んだのか?

森氏 (ベッキーさんの降板があり)急きょ(後任選びを)やらないといけなくなった。あまり色の付いていない女優さんがよかったので、若く、これから活躍される可能性のある何人かの中からあおいさんを選ばせてもらった。ドタバタだった。

―― マイネ王はどんなふうに運営している?

森氏 まず6人が専属で担当している。コメントを見る、返信を見る、記事・Twitter・Facebookを編集する、要望を受けてシステムに落とし込む、といったことを担当している。専属ではないが、ほかのメイン担当を含め、総勢20人ぐらいは記事を書いたことがある。関係者も日々、何を書くかを考えながら運営している。

最終更新:8月3日(水)19時32分

ITmedia Mobile