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ゴジラ=野村萬斎は“樋口プラン”だった! PS VR特別イベントで「シン・ゴジラ」の裏側明かす

ねとらぼ 8月3日(水)21時20分配信

 8月3日、映画「シン・ゴジラ」をモチーフとしたPlayStation VRコンテンツの特別先行体験会が東京で行われました。イベントには特技監督を務めた樋口真嗣さん、プロデューサーの佐藤善宏さん、ソニー・インタラクティブエンタテインメント ジャパンアジアの秋山賢成さんが出席しました。

ゴジラポーズをお願いしたら快くやってくれた樋口監督

 体験会に先駆けて行われたトークショーに登場した樋口監督は「久々に(ゲームを)やりたいな、欲しいなと思ったPS VRですが、まったく手に入らないんです。(予約争奪戦に)負け続けてるんです。今日ここに来たのは『大人の力』で何とかしてもらえるかと思って」と冒頭から笑いを誘います。

 また映画「シン・ゴジラ」329人目のキャストで、ゴジラをモーションキャプチャーで演じていた野村萬斎さんのキャスティングについては樋口監督が直々にオファーを出していたという秘話も明かされました。

 「日本で作るものだから、『日本な感じ』を出したかったんです。(狂言で)人間じゃない物を、身体の動きだけで表現している萬斎さんを見てオファーしました」と語った樋口監督。

 また萬斎さんから「自分の顔をお面の先に意識を移して、そこが顔になるイメージ」と「ゴジラのお面が欲しい」というリクエストがあったというエピソードも披露。佐藤プロデューサーは「萬斎さん仕様の尻尾も作りましたね」と振り返り、「ゴジラが乗り移ったかのような熱演でした」と絶賛しました。また「早く(せりふを)しゃべらないとカットされるっていううわさが芸能界で流れたそうです。撮影中はカットもへったくれもないんですけれど、早くしゃべらないと『使われない』ってね」と話した樋口監督に、佐藤プロデューサーは「いいなって思って、『そうです』って言っておきました」と茶目っ気をのぞかせました。

 またイベントでは樋口監督がPS VRで「シン・ゴジラ」を体験する一幕も。「私みたいな眼鏡族の人でも、そのまま付けられるのがスゴイ」と話し、体験中は「おぉ~ヤバい! ソレ、効かないから!」などと大興奮でした。

 トークイベント終了後には一般招待客による体験会が行われました。参加者のあふぼん!(@gunjck)さんは 「『シン・ゴジラ』も『PS VR』も初めてだったのですが、ゴジラの世界観が自分の身体で体験できるのが本当に面白かったです!」と興奮気味に感想を教えてくれました。

 一般招待客の体験後はマスコミ向けの体験時間が用意されており、筆者もPS VRを初体験してみました。これまでVRゲームをいくつか体験した事のある筆者ですが、極度の近視のため、今まではコンタクトか裸眼で体験していました。ところが、PS VRは眼鏡のままでも楽しめるため樋口監督同様、感動しました。

 また、ヘッドマウントディスプレイの付け心地もかなりよく、頭に程よくフィット。体験者自身が簡単に付け心地を調整できる点も素晴らしかったです。

 そしていよいよ「シン・ゴジラ」を体験です。冒頭、ヘッドマウントディスプレイと別付けしたヘッドフォンから「ドスン……ドスン……」と何かが近づいてくる音が。しかし筆者はガレキに足を挟まれていて、動くことができません。足音が近づいてくるにつれて、手に持ったコントローラーがブルブル。ヤバい、あいつが来るぞ……来た~! なんて思っていたらあっという間に体験終了。

 これまでのVRではいわゆる「酔う」という状況がよく起きていたのですが、PS VRではまったくそういう気配がありませんでした。目で実際に見るものと頭を動かした時の映像に0.02秒以上のズレが発生すると「違和感」が生まれ、それが「酔った感覚」につながります。

 開発者でイベントにも登場していた秋山賢成さんからは「違和感」の軽減については、「未来の映像を先回りして作っておくなど、ハード・ソフト両面から、少しでも遅延を減らすよう工夫しています。ソニー製品としてのクオリティーを保つためにも長い試作期間を経て、ようやくここまできました」と開発者ならではのお話を伺うことができました。

 またPS VRで「シン・ゴジラ」を展開するにあたり、東宝サイドからはさまざまな要望があったといい、特にゴジラの尻尾については「動きのスピードや迫力、距離感など全てにおいてこだわっています」とのこと。

 そして映画ではカメラが視点を固定しているため観客が迫力を感じやすいのに対して、VRは視点をプレイヤーが移動させられるため「VRでしか出せない迫力をどう出すか」について、かなりの試行錯誤があったというお話も聞けました。

 作中には映画で使用された野村萬斎さんのモーションデータをそのまま使用しているそうで「視覚・聴覚・感覚・距離感全てで攻め込んでくるゴジラを体験して頂きたいです。また作り手がそうした狙いを持って制作したというところも感じて頂けたら」と秋山さんは締めくくりました。

 PlayStation VR用コンテンツ「『シン・ゴジラ』スペシャルデモコンテンツ for PlayStation VR」は10月13日よりPlayStation Storeにて期間限定で無料配信される予定です。

(TM&(C)TOHO CO.,LTD.)

(Kikka)

最終更新:8月3日(水)21時20分

ねとらぼ