ここから本文です

トランプ氏発言で物議 愛する子を戦いで失った夫妻を非難し、全米が揺れる

BuzzFeed Japan 8月3日(水)5時10分配信

ヒラリー・クリントン氏が民主党大統領候補に決まった米民主党大会。7月28日に壇上に立った、ある夫妻の姿がアメリカ国民の心を揺さぶった。米陸軍の息子をイラクで亡くした親だ。2人の演説がいま、全米をゆるがしている。

この夫妻はパキスタンからの移民でイスラム教徒。息子フマユン・カーン大尉は2004年、イラクで仲間の米兵を自爆する車両から守り、27歳の若さで帰らぬ人となった。移民であり、命を米国に捧げた子の親であるという背景が、移民の国アメリカを体現している。

「国を愛するアメリカ人のイスラム教徒として、ここに立つことを誇りに思います」。夫キズルさんが切り出すと、会場は歓声でわき「USA」の連呼であふれた。ヒジャブをかぶった妻ガザラさんは一言も発せず、キズルさんをじっと見つめる。

「この国に来たとき、手には何もありませんでした。アメリカの民主主義を信じました。

この国で3人の息子を育てる幸福に恵まれました。自由で、それぞれの夢を追える国です。息子フマユンも夢を持っていました。軍の弁護士になることです。ですが、その夢を脇へ置いたその日、仲間の兵士を救って犠牲となりました。

ヒラリー・クリントンは真っ当にも、息子を『アメリカの最良の存在』と呼んでくれました。ドナルド・トランプだったら、息子はアメリカにいることすらできなかったでしょう」

これはトランプ氏が「イスラム教徒のアメリカ入国を禁止する」と宣言したことを指している。そして、会場が割れんばかりの歓声に揺れたのは、トランプ氏にこう問いかけたときだった。

「アメリカ憲法を読んだことはありますか。喜んでわたしのを貸しますよ。この文書から『自由』と『法の平等な保護』という言葉を探してください」

胸元から取り出したのは、憲法を記した小冊子。常に持ち歩いて、しわだらけになっていた。人種や性別で差別発言を繰り返すトランプ氏への痛烈な批判だった。

「(戦没者らが埋葬されている)アーリントン墓地に行ったことがありますか。アメリカ合衆国を守って亡くなった勇敢な愛国者たちの墓を見なさい。あらゆる信条、性別、民族の人たちがいるとわかるでしょう。

あなたは何の犠牲も払っていない。壁を築き、分断をはびこらせることで問題は解決されない。団結して強くなるのです」

1/3ページ

最終更新:8月3日(水)5時10分

BuzzFeed Japan

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。