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【高校総体】バレーボール男子 駿台学園(東京) 「悔しさ」バネに初優勝 チーム引っ張った小さなリベロ

高校生新聞オンライン 8月3日(水)20時10分配信

 全国高校総体(インターハイ)バレーボール男子決勝は8月2日、山口市の維新百年公園スポーツ文化センターで行われ、昨年準優勝の駿台学園(東京)が清風(大阪)をストレートで下し、初の栄冠に輝いた。「敗戦の悔しさ」をエネルギーに練習を積み、「我慢のバレー」が花開いた。(文・写真 南隆洋)

先攻されながら耐えた

 両チームともに、今大会で1セットも落とさず、「初優勝」を目指し、センターコートで対決することになった。

 第1セット。駿台学園はミスが重なり先攻を許した。13-16と差をつけられた場面から逆転。追いすがる清風を25-20で突き放した。2セット目は駿台学園が終始先攻し王手をとった。

 第3セットは両者の身長180-90センチ台の選手の繰り出す強烈なスパイクに、ともに食らいつき長いラリーが続くなど、観客から一打ごとに「ワ~」と声が上がる大接戦。駿台学園は21-23とピンチに追い込まれたところから、ブロックを決めるなどして逆転。25-23で勝利を手中にした。

小さな選手の大気迫

 駿台学園がピンチになると、「攻めろ!」などひときわ大きな声をあげ続けたのがリベロの土岐大陽(3年)。平均身長185センチの同チームの中で一番小柄な身長170センチ。相手エースの力のこもったスパイクに臆することなく食らいついて、攻撃につなげた。決勝で13得点をたたき出した身長190センチのアタッカー藤原奨太(3年)は「必死に上げてくれたボール。なんとしても一本で決めるという気持ちだった」と言い、坂下純也主将(3年)も「リードされた時、リベロの声に皆で顔を見合って、絶対あきらめない気持ちになった」という。

「負け」から「我慢」を学ぶ

 チームは昨年準優勝しながらも続く今年1月の選抜(春高バレー)では準決勝ファイナルセットを落とした。先攻されると、踏ん張りがきかない都会っ子の気質がプレーに出ていた。

 「常に全力120%。根気、根性、我慢」

 スローガンを掲げ、全員が自己の限界に挑んできた。それを引っ張ったのが小さな体からあふれ出るリベロの声だった。

 「悔しさを忘れず、喜びに」と言い続けてきた梅川大介監督。「総合力で勝てるようになってきた」と成長を評価するものの、勝利のあとの胴上げを断った。

 「これが終わりではない。もっともっと成長するのだ。4冠(総体、国体、選抜、私学大会)取るまで待ってくれ」

高校生新聞社

最終更新:8月4日(木)7時53分

高校生新聞オンライン