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歌人俵万智さんエッセーを掲載 月1回、第4月曜

宮崎日日新聞 8/3(水) 15:59配信

 宮崎市に移住した歌人俵万智さんのエッセー「海のあお通信」を7月25日付から月1回(第4月曜日)、掲載します。毎回短歌を添え(既発表作品を含む)、日々の暮らしで感じたことを読者への「通信」として書いてもらいます。イラストは木城町・木城えほんの郷村長で、版画家の黒木郁朝さんが担当します。

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 連載を前に、7月24日付紙面に掲載された俵万智さんへのインタビューより抜粋。(聞き手 論説委員・中川美香)

-新連載への思いを。

 移住者には、住み慣れた人が当たり前と思っていることも新鮮に感じられます。その発見を書いていける、いい「場所」を与えてもらいました。宮崎の人たちはとても謙虚で、「こんな宮崎を選んでくれてありがとう」と言われます。いえいえ、宮崎にはすてきなことがたくさんありますよと、文章や短歌でお返ししたいです。

-タイトルの由来は。

 若山牧水の「白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ」が好きで、本歌取りした歌が歌集「サラダ記念日」にあるほど。今住む宮崎に照らして考えた時、印象的な海の青さと牧水に縁のある言葉が「海のあお」で、ここからお便りしますよ、という意味を込めました。

-角川短歌7月号で発表された新作50首の中に「朝ごとに来る朝刊のみずみずし島ではなかったことの一つに」という歌がありました。

 宮崎日日新聞は地域面が細分化されていて詳しく、また土呂久鉱害の連載など地元紙ならではの情報が充実していますね。記事で情報を得て観劇に行ったりもしています。雨の日はビニールに包まれて届けられ、配慮を感じます。
 新聞好きは活字好きの母の影響。子ども心に、大人って朝起きたら楽しい読み物が自動的に届けられていいなあと思っていました。早く大人になって新聞が読みたいと。「朝刊」という言葉は、新たに何かが始まることの例えとして短歌にも使います。(エッセーを通じ)暮らしの変化による心の揺れを立ち止まって見詰め、楽しんで書きたいです。

 【たわら・まち】1962年、大阪府生まれ。13歳から福井県で育つ。歌集「サラダ記念日」で第32回現代歌人協会賞、「プーさんの鼻」で第11回若山牧水賞受賞。エッセー「かーかん、はあい 子どもと本と私」など著書多数。

宮崎日日新聞社

最終更新:8/3(水) 15:59

宮崎日日新聞