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3D映画化「ルドルフとイッパイアッテナ」--LA拠点・榊原監督に聞く、作品の見所と現地映画事情

SENSORS 8/3(水) 12:01配信

8月6日に公開となる映画「ルドルフとイッパイアッテナ」。この作品の監督を務めるのが、映画「ポケットモンスター」シリーズの監督を19年間務め続ける湯山邦彦氏と、アメリカをはじめ80ヶ国以上でOAされた3DCGアニメ「パックワールド」をヒットさせ、ロサンゼルスに活動拠点を置く榊原幹典氏だ。

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1987年に刊行され、シリーズ累計100万部を誇る「ルドルフとイッパイアッテナ」がついに3DCGに。井上真央(ルドルフ)、鈴木亮平(イッパイアッテナ)など声優陣も豪華なこの作品。
今回お話を伺ったのは榊原幹典氏。2002年にSprite Animation Studios を立ち上げ、2004年からロサンゼルスを拠点に活動している。榊原氏に、CGに込めたこだわりや、現地での映画製作事情について伺った。

■「リアルさ」と「温かさ」のバランスを意識

--今作の見所について教えてください。

榊原:日本のCGアニメの中でも、ここまで本格的に猫の毛並みを再現したものはなかなかなかったと思います。また、猫の動きにもこだわっています。作中で猫同士が喋っている時はキャラクター的な動き、人間が隣にいる時には動物らしい動きをしようという使い分けをしています。また街並みの雰囲気や季節感も工夫したところです。

--街並みを再現するために工夫した点は何ですか?

榊原:どんな人が見ても「身近な街だな」というところを再現しました。一方で、写真のようにリアルにすると温かみがなくなるので、デザインや質感のつけ方、模様のテクスチャをどの位リアルにしてどの位まで省いていくか等といったところも工夫しました。

--身近に感じてもらえるよう、あえてデフォルメしたということでしょうか。

榊原:実は初期はもっとデフォルメもしたんですが、最終的にはリアルさと温かさのちょうどいいバランスのところに落ち着きました。よく見て頂くと、まっすぐな線があまりなく少しだけ歪んでいたり、ドアのサイズを大きくしてデフォルメしたりしています。すぐには気づかないところを細かく調整して、両立の線を狙ったんですね。

--日本の街並みを改めて見に行くこともあったのでしょうか?

榊原:谷中の商店街や、(作品の舞台となっている)北小岩を見に行きました。実際に回ってみるとその時作っているCGと全然違うなと感じたので、ロサンゼルスに戻って「見てきたんだけど全然違ったわ」と話して、作り直しました。表面的には違っていないのですが、実際の商店街を見てみると、混沌とした美しさ・迫力、生きている感じがあったので、それを踏まえてやり直そうと。商店街にいるだけでも人の服装とか、自転車が多いなとか、その自転車には必ずかごがついていてしかも前も後ろも、とか、ベビーカーが多いなとか、行かないと分からないことが結構あったんですね。

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最終更新:8/4(木) 12:42

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