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「二俣新町」でオーバーラン続発 “集中切れやすい駅”と専門家 3月には居眠り通過も /JR京葉線

千葉日報オンライン 8/3(水) 12:41配信

 JR京葉線で先月23日、20代の女性運転士が運転中に眠気を感じ、同線の最高速度を超えたまま走行した上、ブレーキが遅れ二俣新町駅(千葉県市川市)をオーバーランしていたことが2日、JR千葉支社への取材で分かった。同駅では3日後の26日にもオーバーランが発生。今年3月には男性車掌が乗務中に居眠りし、誤って通過するなどトラブルが多発しており、同支社は「安全上の問題はなかったが、再発防止に努めたい」としている。

 同支社によると、先月23日午前7時20分ごろ、東京発蘇我行き下り各駅停車(10両編成)が二俣新町駅に到着した際、約65メートル(電車約3両分)オーバーランして停車した。電車は正しい位置に戻り、5分遅れで運転を再開。下り電車2本に影響した。

 千葉日報社が入手した内部文書によると、女性運転士は当時、宿泊勤務後の乗務で、同社の聞き取り調査でオーバーランの理由を「眠気のようなぼやっとした感覚があった」と説明。前駅の市川塩浜を発車後に眠気に襲われてブレーキをかけ忘れたとされ、気付いたときには既に二俣新町駅のホームに進入。女性運転士と男性車掌がそれぞれ非常用ブレーキを使用して停止した。

 その後、同社が走行データを解析したところ、最高速度100キロを超えた102キロで走行していたことも判明。女性運転士は速度超過に気付いていなかったという。

 同駅では先月26日にも、男性運転士が「特急と勘違いした」として約180メートルオーバーランするトラブルが発生。今年3月4日には男性車掌の居眠りが原因で停車せずに通過し、乗客12人が乗降できないなどトラブルが相次いでいる。同支社は「宿泊勤務後の体調チェックは徹底している。睡眠時間も確保されており問題はない」とする一方で「(トラブルが)繰り返し起きていることは反省すべき点。指導を徹底していきたい」とコメントした。

◆集中切れやすい駅

 富津市在住の鉄道ジャーナリスト、梅原淳さん(51)はトラブルの多発について「京葉線は駅の造りが似ていて景色も単調。二俣新町駅は東京-蘇我駅間の中間で、集中力が途切れやすい地点ではある」と分析。また「(二俣新町駅は)ホームがカーブしていて見通しが悪い。線路に高低差があり停車が難しいことも原因の一つ」と指摘する。

 また、運転士は勤務日程が不規則な上、京葉線のような東西を横断する路線は太陽光の刺激が強く、目への負担が大きいという。さらに「600メートル先の信号機と手元の速度計を交互にチェックするので、目の消耗は激しい。睡眠を十分に取っても疲労は蓄積している」として「速度計の位置を変えるなど、なるべく視点の移動をなくす工夫も必要」と話した。

最終更新:8/3(水) 12:58

千葉日報オンライン