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攻める永守・日本電産。ルネサス買収「諦めない。ほしい企業は必ず買う」

ニュースイッチ 8月3日(水)8時21分配信

米エマソンのお買い物は過去最大の金額。総合電機への道、加速か

 日本電産は、2020年をめどに家電・商業・産業用モーターと関連製品事業の売上高で1兆円を目指す。2日、米国エマソンエレクトリックのモーター・ドライブと発電機事業を12億ドル(約1228億円)で買収すると発表。これにより事業規模は4500億円程度になる。製品ラインアップや従来弱かった市場を強化。「あと3社くらいの買収による成長とオーガニック成長(自律的な成長)の半々で」(永守重信会長兼社長)1兆円を実現するとした。

 約1228億円の買収は過去最大。2016年10―12月期中の買収完了を目指す。永守会長兼社長は今回の買収により、家電・商業・産業用モーターと関連製品事業が「世界的にも遜色ない規模。十分に世界で戦える規模感になっている」とし、製品ラインアップや対象市場強化のための「パズルはだいたい埋まった」と自信をみせた。

 現在の日本電産の産業用モーターは、米NEMA規格準拠製品が中心で北米地域に強い。一方、買収事業の製品群は、欧州とアジア地域に強いIEC規格に準拠している。また、日本電産は10メガワット以上の中圧発電機に強いが、買収により10メガワット未満の中・低圧発電機を手に入れ、ドライブを含めフルラインアップの総合メーカーの道筋が見える。「すべてがモーター単体のビジネスではない。制御が付き、複合化した商品を顧客は求めている。そうした商品でないと高い価値がつかなくなっている。今後さらに企業を買っていくと(より一層)モジュール化できる」(永守会長兼社長)とした。

 また永守会長は会見後に記者団に対し、ルネサスエレクトニクス買収について「諦めない。ほしい企業は必ず買う」と強調した。

【解説】
 世界経済が波乱気味となり、円高も進むと、M&Aにとっては絶好の時期。日本電産の永守会長兼社長は、きっとそうほくそ笑んでいるに違いない。決して高値掴みはしない同社が過去最大の買収に踏み切ったのだから、これからM&Aが加速するのではないだろうか。精密小型モーターメーカーから総合電機への道のりが予想以上にスピードアップするかもしれない。

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最終更新:8月3日(水)8時21分

ニュースイッチ

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