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英社の今年非鉄金属価格予測、銅・鉛除き上方修正

鉄鋼新聞 8月3日(水)6時0分配信

 ロンドン金属取引所(LME)のリングメンバーである英商社トライランド・メタルズはこのほど、非鉄金属市況の四半期レポートを発表した。それによると16年の非鉄金属価格予測は銅、鉛を前回・4月の発表時から据え置きとしたほか、アルミ、亜鉛、錫、ニッケルについては小幅上方修正した。主に投機的な思惑買いの力強さを反映したかたちとなった。

 今年の予想価格レンジは、銅が4500~4800ドル(据え置き)、アルミが1500~1650ドル(前回は1450~1650ドル)、鉛が1650~1850ドル(据え置き)、亜鉛が1700~1900ドル(同1650~1850ドル)、錫が1万5500~1万7500ドル(同1万5千~7千ドル)、ニッケルが8千~9500ドル(同7500~9500ドル)。
 一方、前年の平均価格から比べると銅が15・8%安、アルミが同6・4%安、亜鉛が同7・2%安、鉛が同2・5%安、錫が同3%高、ニッケルが同26・1%安となり、錫を除き前年を下回る。
 銅は前回比横ばい予想。4~6月の間、銅価は一度も5千ドル台を回復することなく低迷した。同社は中国が当初の減産計画を保留し、前年比10%増の速いペースで精錬銅生産が増やしていると指摘する。だが「全体的には市場は均衡に近い状態にあると考えており、予想レンジに変更はない」とした。今年の需給バランスは生産が前年比3・7%増の2368万7千トン、消費が同3%増の2358万9千トンとなり、9万8千トンの供給過剰を予測している。
 アルミは前回から下値を50ドル上方修正したものの、ほぼ横ばい予想。5月の底値から7月にかけて大きく上昇したことが影響したが、同社は「いまだ楽観的にはなれない」と分析。背景には、最大生産国である中国において公式に報告されていない巨大な備蓄量と過剰な製錬能力がある。
 また、価格の上昇によって生産者の利益率が改善され、さらに積極的な生産が行われるとの懸念も生じているという。需給バランスは生産が前年比6・3%増の6096万1千トン、消費が同4・3%増の6012万3千トンで、83万8千トンの供給過剰を見込んでいる。

最終更新:8月3日(水)6時0分

鉄鋼新聞

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