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【リオ五輪】難民選手団10人の横顔 同じ境遇の人たちに「希望を与えたい」

BuzzFeed Japan 8/3(水) 18:20配信

リオ五輪で初めて結成された「難民選手団」。メンバー10人には、故郷や難民に対する強い思いと、願いがある。

難民選手団(Refugee Olympic Athletes、ROA)は今年6月、IOCによって結成された。メンバーは、内戦や政情不安などで他国に逃れたシリアやコンゴ民主共和国、エチオピア、そして南スーダンの10人。

IOCのトーマス・バッハ会長は、会見で「世界に難民の困難な問題を伝えることができる」と意義を語った。
【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

国連高騰難民弁務官事務所(UNHCR)の推計によると、昨年末現在、世界には6530万人の難民がいる。

第2次世界大戦後、最多となった。 6530万人には、それぞれの人生がある。そして、難民選手団の10人にも。選手たちの横顔を、UNHCRのインタビューなどをもとにまとめた。

内戦が6年目に突入し、480万人以上が国外に避難したシリアからは、2人が水泳に出場する。

ラミ・アニス(25)/100メートルバタフライ

北部アレッポ出身。激しくなった爆撃から逃れるため、兄のいるトルコ・イスタンブールへと避難した。

数ヶ月で帰るつもりだったから、持ち物は「ジャケット2枚、Tシャツ2枚、ズボン2本だけの小さな鞄」だけだった。その後ゴムボートでギリシャに渡り、最終的にベルギーにたどり着いた。

「スイミングプールこそが、私の家なんだ」

ユスラ・マルディニ(18)/女子競泳200メートル自由形

首都ダマスカス出身。20人乗りゴムボートでギリシャに向かう途中、エンジンが故障した。姉たちと海に入ってボートを泳いで押し、3時間半かけて、レスボス島の沿岸まで運んだという。

その後は密航業者に頼りながら北上し、いまはドイツで暮らす。

「私は、すべての難民を代表したい。どんな困難も、嵐のように辛い日々も、いつかは落ち着くと伝えるために」

90年代から、実質的な内戦が続いているコンゴ民主共和国。2人が柔道に出る。

ヨランデ・マビカ(28)/柔道女子63キロ級

幼い頃、コンゴ民主共和国東部の紛争によって家族と離散。避難民センターで柔道に出会った。2013年から、ブラジルで難民として暮らす。

五輪には、こんな希望を託しているという。

「私の家族が会いに来てくれて、再会できるかもしれない」

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最終更新:8/3(水) 20:41

BuzzFeed Japan