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映画における「優れた編集」とその効果とは?

ギズモード・ジャパン 8月3日(水)20時10分配信

いい映画とはどんな映画でしょうか? 素晴らしい脚本やカメラワーク、深みのある俳優の演技……それだけではありません。

優れた編集も、いい映画作りには欠かせないものです。しかし、キャラクターのエモーショナル・アークや葛藤のリズムを作り出す編集はあまり注目されません。それは編集技術が優れていれば優れているほど、観客は気づかないからです。

そこで今回は、どのようにして「優れた編集」はできるのか?を、プロの編集歴10年というEvery Frame a PaintingのTonyさんの動画で学んでいきましょう。


動画はこちら。https://www.youtube.com/watch?v=3Q3eITC01Fg


プロは実際にどのように編集しているのでしょう? どうやって編集のタイミングを見極めているのでしょう? その質問を投げかけると同業者の多くが「直感」と答えるそうです。

偉大なる編集者マイケル・カーン(「ジュラシック・パーク」など)いわく、「人の考えの流れで編集している。知識をベースにしているんじゃない。人の考えを感じなくちゃいけないんだ」とのこと。では、編集者はどのように考え、感じているのでしょうか? 動画で語られていることをざっとまとめてみます。

目は口ほどに物を言う

編集の鍵は「目」であることを理解する必要があると、Tonyさんは言っています。それは、目は他の何よりもシーンの感情を伝えるからです。

いい俳優は目が口ほどに、いやそれ以上にものをいうことを熟知しています(例:「ハンナとその姉妹」スーザン・E.モース編集、1986年)。

エリオット役のマイケル・ケインはセリフについて色々と考えた結果、「セリフを言わない」ことを選んだと言います。彼は目を使って感情の流れを伝えたのです。

編集者にとって大切なのは、俳優の目を追って彼らの目が何かを決断する瞬間を見極めることと言えるのかもしれません。視線を写し、次のショットでその視線の先を写せば、観客に俳優が何を考えているのかを理解させることができるのです。

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最終更新:8月3日(水)20時10分

ギズモード・ジャパン

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。