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【ブラジル】各地で襲撃事件相次ぐ 大統領代行、陸軍の派遣を了承

サンパウロ新聞 8月3日(水)3時45分配信

 北東部のリオ・グランデ・ド・ノルテ州内では7月29日午後から、バスや公共施設などを標的とした襲撃事件が相次いで発生、その数は31日午後4時までに州内20都市で少なくとも54件に達した。事態を重く見た同州のロビンソン・ファリア知事は「市民の安全を保障するため」に連邦政府に対して陸軍の支援を要請、ミシェル・テメル大統領代行は31日午後、陸軍部隊の派遣を了承した。

 31日付などの報道によると、最初の襲撃事件は29日午後2時頃に起こった。州都ナタル市近郊のマカイーバ市内の国道304号線上で1台のマイクロバスが燃やされた。また、30日夜には、国道406号線のナタル国際空港への接続道路入り口にタイヤを積んで車の通行を遮断した連中が、付近を通った車に石を投げるなどした。同じく30日夜、ナタル市内では、文民警察の警察署中庭が放火され、少なくとも10台の車両が焼けたほか、連邦貯蓄銀行(CEF)の支店や刑務官学校などが襲われた。ほかにも、同州北部沿岸地域のトウロス市で市役所のバス2台が、タンガラー市でスクールバス1台が燃やされるなど、各地で襲撃による被害が相次いだ。

 この事態を受けてナタル市内では30日午後3時頃にすべての路線バスが運行を停止、31日午後6時の報道時点で運行はまだ再開されていない。ナタル市旅客都市交通企業組合(Seturn)によれば、同市及び大ナタル都市圏内で24時間以上にわたってバスの運行が止まったことはこれまで1度もなかった。ナタル都市圏の路線バスの運行について、ファリア知事は31日夜、警察の警護付きで8月1日に再開すると発表した。

 州政府は、大ナタル都市圏のパルナミリン市にある州立刑務所への、携帯電話による通信を妨害する通信機能抑止装置の設置が一連の襲撃事件の動機だとの見方を示している。同州公共保安局は、31日午後8時までに、一連の事件に関与した容疑者52人の身柄を拘束したと発表した。

 ファリア知事は31日朝にソーシャルネットワーキングサービス上で公表されたメッセージの中で「州民の安全を保障するために、我々の勇敢な警察に加えられるよう陸軍の支援を要請した。私はエリゼウ・パヂリャ文官長、アレシャンドレ・デ・モラエス法相、ラウル・ジュンギマン国防省、そして連邦警察のトップと接触した」と明かした。

 陸軍の派遣について、31日午後の時点で同知事からの正式な要請は届いていないが、テメル大統領代行は陸軍部隊の派遣を了承した。ただ、大統領府は、派遣される部隊の規模などについては明らかにしていない。報道官によると、派遣される部隊の詳細はまだ検討中で、連邦政府は、州知事からの正式な要請を待っているとしている。

サンパウロ新聞

最終更新:8月3日(水)3時45分

サンパウロ新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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