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102歳のスイマー、長岡三重子さん さらなる高み目指す

AFPBB News 8月3日(水)14時12分配信

(c)AFPBB News

【8月3日 AFP】世界のトップスイマーたちがリオデジャネイロ五輪に向けて準備を進める中、2020年の東京五輪開催までにさらに記録を更新したいと語る一人の日本人女性がいる──長岡三重子(Mieko Nagaoka)さん。102歳だ。

 長岡さんは、80代後半になってから水泳を始めた。以降、世界記録を次々と更新しており、今後もまだまだ続けたいと話す。

 最近では、千葉県で開催された日本マスターズ水泳協会(Japan Masters Swimming Association)の競技会に参加し、400メートル自由形を26分16秒81で泳ぎ切った。

 競技を終えた長岡さんはAFPのインタビューに「平気だよ」と元気に応え、「しっかり食べることとしっかり動くこと…動かなきゃだめ。体を毎日動かす。105歳まで泳ごうと思う」とコメントした。

 当日の競技には、白い水泳キャップと黒と金の水着を身に着け、背泳ぎで臨み、1位でフィニッシュした安積悦子(Etsuko Azumi)さん(80)よりも17分以上遅れてゴールした。

 規定の8往復をしっかりと完泳し、客席からは大歓声があがったが、耳が不自由なため、長岡さんにはその声が届かなかった。そして、そのまま泳ぎ続けようとしたため、スタンバイしていたスタッフによって止められた。

 レース終了後、ピンク色のジャケットとおそろいの帽子に着替えた長岡さんは、「普段とあまり変わらない泳ぎだった。楽なもんだった」と笑顔を見せ、「泳げば元気になる…水泳はいいね。泳ぐ時は無心だ」と続けた。

 長岡さんは、もう一人の高齢者アスリートの宮崎秀吉(Hidekichi Miyazaki)さん(105)とともに、長寿大国である日本の元気な高齢者たちのけん引役として活躍を続けている。

 しかし今回、長岡さんのタイムは、2年前に自ら記録した16分36秒80には遠く及ばなかった。

■コーチや家族から見た長岡さん

 長岡さんが完泳した際、他の選手たちはすでに水着も乾き、プールサイドでおしゃべりをしていた。しかし、他人のことはあまり関係ないといった様子で「よく泳ぐことが大事。いい泳ぎをしたいと思う」とハッキリとした口調で述べた。

 100~104歳の部で、1500メートル自由形を含む9種目で世界記録を保持している長岡さんは、「寿命がある限りやる」とやる気満々だ。

 1914年、日本が連合軍とともに戦った第1次世界大戦(World War I)の勃発から数日後に生まれた長岡さん。生きることへの強い姿勢には、家族やコーチらも驚かされるという。

 息子の宏行さん(76)は、「おふくろは元気だ」と語る。そして、「生活態度はまったくでたらめ。規則正しい生活なんて一切しない。 おいしいものだけしか食べないし、口に合わないものは食べない。わがままだね」と付け加えた。

 しかし、その一方で、「普通、歳を重ねると記録は落ちる。ところが90歳台で記録は伸びていった。泳ぐたびに世界新を記録していった」と驚きを隠さず、「幸福感を味わうことが生きがいというか、目標というか…そのようなものを持っていることが長生きの秘訣(ひけつ)なのだと思う」と語った。

 長岡さんは現在も山口県で、長年指導を受けてきた澤田真太郎(Shintaro Sawada)コーチの下で、週3回練習に励んでいる。

 澤田コーチは、「指導を頼まれた時は少々戸惑った。悪いところを自覚していたので修正したい、ぜひみてほしいと本人から頼まれた」と当時を振り返った。「もちろん、こういう方とは今まで会ったことがない。自分で目標設定し、その目標にたどり着くためにやることを徹底的にやる。目標に対しては頑固。食事もしっかりとられる」と長岡さんを称賛した。

 長岡さんの傍らに座った宏行さんは最後に、「世界一のお母さんですね、素晴らしいですね」との言葉に、「ええ、そうですね」と誇らし気に相づちを打った。7月14日撮影。(c)AFPBB News

最終更新:8月3日(水)14時12分

AFPBB News

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。