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千羽鶴に平和の願い 二宮・ガラスのうさぎ像に10万羽

カナロコ by 神奈川新聞 8月3日(水)7時32分配信

 平和の尊さを後世に伝えようと、JR二宮駅南口に建立されている「ガラスのうさぎ像」に1日、それぞれの願いが込められた千羽鶴約10万2千羽が飾り付けられた。今年で7回目。真夏の日差しに汗しながら作業をした町民らは、戦争のない世界への思いを新たにした。装飾は15日まで。

 「ガラスのうさぎ」は、児童文学作家・高木敏子さんの体験を基にした作品。高木さんは終戦間際の1945年8月5日、同駅近くで米軍機による機銃掃射に遭い、目の前で父を失った。像は平和の尊さの継承と、主人公の少女を優しく励ました人たちの友情をたたえる目的で、81年に建立された。

 千羽鶴の飾り付けは、建立30年を記念して2010年から始まり、これまで町内だけでなく横浜市内の小学校や埼玉県などからも持ち寄られている。それぞれに糸を通して束にする作業は「ガラスのうさぎ像を千羽鶴で飾りましょう実行委員会」(萩原弘子代表)のメンバーらが担い、今年は町内2カ所で3日間ほどかけて行われた。

 この日、メンバーらは運び込まれた千羽鶴を像周辺へ飾り付けた。鶴は細かく丹精込めて折られ、色を統一した束や「祈念平和」と記された束も見られた。同委員会の代表世話役を務める吉成泰子さん(82)は「平和への願いや亡くなった人への思いなどが、集まってきた折り鶴には託されている。束ねる担い手が足りないが、平和への思いを受け継いでいきたい」と話していた。

 5日には「ガラスのうさぎ像平和と友情のつどい」が、町生涯学習センター「ラディアン」(同町二宮)で催される。地元中学生らによる像の碑文朗読、合唱や平和啓発アニメーション映画の上映などが行われる。午後1~3時で、入場無料。問い合わせは、町政策総務部電話0463(71)3311。

最終更新:8月3日(水)7時32分

カナロコ by 神奈川新聞