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一部に弱さも「回復」維持 北陸の景気で財務局

北國新聞社 8月3日(水)3時15分配信

 北陸財務局は2日、北陸の景気について、「一部に弱さがみられるものの回復している」と判断し、13カ月連続で据え置いた。個人消費について、百貨店で高額品の売れ行きが鈍ったことなどから「一部に弱さがみられる」との表現を追加したものの総括判断は変えず、吉岡健一郎局長は「所得環境の改善は続いており、経済好循環は続いている」との見方を示した。

 個人消費の業種別の判断では、百貨店・スーパー販売は「回復が緩やかになっている」とし、3年8カ月ぶりに下方修正した。5月は夏物衣料の売れ行きが鈍く、北陸新幹線開業効果で伸びていたバッグなどの旅行関連消費の販売にも一服感が出ている。直近の動向では、夏物バーゲンは堅調だが、小売店からは「特売品の買い回りがみられ、消費者の低価格志向が強まっている」との声がある。

 その他の個人消費関連の業種では、家電大型専門店の販売は、パソコンなどの動きが鈍く半年ぶりに判断を引き下げた。今年は季節物の衣料品販売が振るわないなど、天候が個人消費にマイナスに働く展開が続いてきたが、今夏はエアコンの売り上げが平年の2倍となったり、飲食料品の販売が増えるなど、プラスの動きもみられる。

 吉岡局長は2日の全国財務局長会議で、北陸経済の特徴的な動きとして、雇用情勢が着実に回復していることを報告した。5月の有効求人倍率(季節調整値)は1・67倍となり、正社員の倍率(原数値)についても1・03倍と、いずれも全国11地域で最高となっている状況を説明した。

 1・67倍は23年7カ月ぶりの高い水準となる。県別では、福井が1・83倍で全国2位、石川が1・64倍で6位、富山が1・61倍で8位といずれも全国上位に位置する。業種別では、販売が2・67倍、サービスが3・39倍と前年同月を超えており、北陸新幹線開業の影響がうかがえる。北陸の4~7月の経済情勢については「一部に弱さがみられるものの、回復している」と報告した。

北國新聞社

最終更新:8月3日(水)3時15分

北國新聞社