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遠藤航がナイジェリアとの初戦で憧れのボランチと対戦へ「ビビらずにやりますよ」

SOCCER KING 8月3日(水)12時3分配信

 いよいよリオデジャネイロ・オリンピックの初戦が迫ってきた。対戦相手となるナイジェリア代表には、遠藤航(浦和レッズ)が中学、高校時代に参考にしていた憧れのボランチがいる。10番を背負うオーバーエイジのジョン・オビ・ミケル(チェルシー)だ。

 子供の頃からチェルシーが好きで、ユニフォームも持っていたという遠藤。彼がよく見ていた頃のチェルシーは、ジョゼ・モウリーニョ監督が率いられ、4-3-3のフォーメーションが採用されていた時代だ。インサイドハーフにイングランド代表のフランク・ランパード(現ニューヨーク・シティFC)とガーナ代表のマイケル・エッシェン(現パナシナイコス)を配し、彼らを支えながらバイタルエリアの守備を一手に引き受けていたのが、他ならぬミケルだった。

 そのミケルとマッチアップする瞬間がやって来る。

「すごく楽しみな気持ちはもちろんあります。ただ、僕がどれくらいやれるかよりも、チームとしてどういった戦いができるかが大事。ブラジル戦はつなげそうな場面でも、裏へのボールだったり、縦に速く入れることを意識しすぎてしまった。ナイジェリアにも押し込まれるかもしれないけれど、奪ったあとにサイドで起点を作ったら、もう一回自分たちのところで収めて落ち着かせたい」

 そう語ると、遠藤は「ミケルにビビらずにやりますよ」と言葉を続けた。

 ナイジェリアと対戦するイメージはすでにでき上がっている。それを作り上げてくれたのが、先日のブラジル戦だった。親善試合として組まれた5月のガーナ戦(鳥栖)、6月の南アフリカ戦(松本)は、ナイジェリアとの初戦を想定して組まれたものだと想像された。だが、先のブラジル戦こそ“仮想ナイジェリア”だったのだ。

「ナイジェリアはブラジルと似ている」と手倉森誠監督が言えば、「僕もグループステージの中でナイジェリアが一番ブラジルに近いと思っている」と遠藤も言う。

「前のほうに個の能力の高い選手がいて、スピードのあるドリブルで剥がしてくる。その辺の対応をブラジル戦でやれたのは、自分たちにとってプラス。たった1試合ですけど、僕らにとって成長するきっかけをつかんだゲームだったと思います」

 決戦の舞台はアマゾン川流域の都市、マナウス。夜7時を過ぎても気温は30度近くあり、湿度は80パーセント前後。まさに高温多湿の気候で、ミックスゾーンで取材対応する選手や報道陣の額からは汗が噴き出している。だが、この気候も遠藤としては気にならないどころか、むしろやりやすいという。

「(ゴイアニアで行われた)ブラジル戦は乾燥して感じだったので、むしろ、こっちのほうが日本に近くてやりやすいと思っています。(昂ぶってきた?)いや、昂ぶっている感じはなく、いつもどおりやっています。今日も良いトレーニングができましたから」

 待ちに待った世界の舞台。初戦の相手には憧れの存在もいる。だが、マイペースの頼れるキャプテンは、大一番を前にしても普段と変わらず落ち着き払っている。

文=飯尾篤史

SOCCER KING

最終更新:8月3日(水)12時3分

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