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安倍首相が内閣改造、稲田氏を防衛相に-地方創生相に山本幸三氏

Bloomberg 8月3日(水)9時9分配信

安倍晋三首相は3日、内閣改造を行った。防衛相に稲田朋美氏を起用したほか、首相に経済政策を提言してきた山本幸三元経済産業副大臣が地方創生担当相として入閣。麻生太郎副総理兼財務相、菅義偉官房長官、岸田文雄外相ら主要閣僚は留任した。閣僚名簿は菅氏が発表した。

専門家は政権の骨格を維持することで政権の安定を優先させたとみている。安倍首相は同日午後6時半からの記者会見で、「最優先課題は経済」と述べ、「あらゆる政策を総動員して世界経済のリスクに立ち向かい、デフレからの脱出速度を最大限まで引き上げる」との決意を示した。

その上で、「未来への責任を果たしていく、これが新たな内閣の最大の使命だ。未来へ向かって挑戦、挑戦、そして挑戦あるのみだ」と指摘。改造内閣を「未来チャレンジ内閣」と名付けた。

麻生、菅、岸田各氏のほか、高市早苗総務相、塩崎恭久厚生労働相、石井啓一国土交通相、石原伸晃経済再生担当相は留任した。加藤勝信1億総活躍担当相は新設の働き方改革担当相を兼務し、丸川珠代氏は環境相から五輪相に横滑りした。

官房副長官として首相を支えてきた世耕弘成参院議員は経済産業相、麻生内閣で官房副長官だった松本純衆院議員も国家公安委員長として初入閣。石破茂氏は閣外に去ったが、石破派に所属する山本有二元金融担当相が農相に就任した。初入閣は合計8人。

二階幹事長

改造に先立つ自民党役員人事では幹事長に二階俊博、総務会長に細田博之、政調会長に茂木敏充、選挙対策委員長に古屋圭司各氏を起用した。

政治評論家の森田実氏は麻生、菅、岸田各氏など内閣の骨格を動かさないことで「強力、安全な体制を組んだということ」と述べた。自民党3役人事について「今の実力の中で最良、最強の体制を組んだ」と指摘。特に二階氏については「日本の政界の中で随一の実力者」と語った。

石破氏

石破氏は2日、閣議後の記者会見で、自らの去就について「研鑽(さん)を図らねばならないところ、政策面において錬磨を図らなければならないところは多々あると認識している」と語った。その上で、自民党について「多様な意見があることは大事なこと」と指摘し、「安倍政権に強いご支持をいただくということは大事なことだ。そのために自分がなすべきことは何だろうかという思いはある」と語った。

石破氏は、2012年9月の自民党総裁選で安倍首相と決選投票まで争った。その後、党幹事長、地方創生担当相として政権を支えていたが、15年9月に自身の派閥「水月(すいげつ)会」を発足させている。安倍首相の自民党総裁としての任期は18年9月まで。自民党内には任期延長論もあり、政治評論家の浅川博忠氏は石破氏が「ポスト安倍」をにらみ、自らの仲間を増やすことができるかなどその動向が政界で注目されるようになるとの見方を示す。

安倍首相は3日の記者会見で、石破氏について「今後も党にあってしっかりと共に力を合わせて協力してもらえると確信している」と語った。

見出し、第1、2、9段落を更新しました.

Emi Nobuhiro, Takashi Hirokawa

最終更新:8月3日(水)20時22分

Bloomberg