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ドル・円は101円前後、国内イベント通過後の円高一服-米指標見極め

Bloomberg 8月3日(水)10時22分配信

3日の東京外国為替市場では、ドル・円相場が1ドル=101円ちょうどを挟んだ水準で推移した。日本銀行の金融政策や政府の経済対策など国内イベント通過後の円買いが一服した。

午後3時10分現在のドル・円相場は100円95銭付近。午前に101円35銭を付けた後、午後には一時100円75銭までドル安・円高が進む場面もあった。前日の海外市場では一時100円68銭と、7月11日以来の水準までドル安・円高が進んだ。ドル・円の相対力指数(RSI、14日間ベース)は35台と、ドル安・円高の行き過ぎを示す30に近づいている。

しんきんアセットマネジメントの加藤純シニアファンドマネージャーは、「ドル・円は昨日の海外時間に急落した後、テクニカル的に売られ過ぎ感が出てきたことから自律反発している」とし、円金利の上昇が落ち着いていることもドル・円の買い戻しにつながっていると指摘。ただ、「米経済指標が今ひとつなものが目に付く中、日米金利差が開いてドル買いになっていく感じでもない」と話す。

政府は2日の臨時閣議で事業規模28.1兆円に上る経済対策を決定した。財政措置は今年度と来年度以降を合わせて13.5兆円。うち国・地方の歳出は7.5兆円で残り6兆円は財政投融資を充てる。歳出のうち国費は6.2兆円で、今年度予算では第2次補正で計約4.5兆円、来年度以降に1.5兆円をそれぞれ計上する。今年度は国庫債務負担行為0.1兆円も追加する。内閣府によると、対策により国内総生産(GDP)の短期的押し上げ効果1.3%を見込む。

上田ハーロー外貨保証金事業部の小野直人氏は、「7月上旬から中旬にかけて意識された日銀や政府の政策期待も一巡した」とし、ドル・円はいったん利益確定の売りが進みやすくなっていると指摘する。

財務省の浅川雅嗣財務官は3日、省内で記者団に対し、円相場の動きについて、神経質な動きがあるとし、為替市場を注視していると述べた。この日の米国時間には給与明細書作成代行会社のADPリ サーチ・インスティテュートが給与名簿に基づく7月の雇用統計を発表する。ブルームバーグがまとめた市場予想の中央値では、前月比17万人の雇用増が見込まれている。6月は17万2000人だった。

上田ハーローの小野氏は、ADP雇用統計について、「5日の雇用統計への期待を膨らませ、年内の利上げへの思惑をつなぎ止められるかどうか見極めたい」としている。

Kazumi Miura

最終更新:8月3日(水)15時17分

Bloomberg