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【香港】年末に小売下げ止まりか、本格回復は遠く

NNA 8月4日(木)8時30分配信

 香港中文大学世界経済金融研究所の荘太量(テレンス・チョン)常務所長は2日、「香港の小売売上高は年末にも下げ止まる可能性がある」との認識を示した。ただ本格的な回復は難しいとの考えも明らかにした。3日付信報などが伝えた。
 荘常務所長によると、下げ止まりは比較対象となる前年同期の数値が低いため。ただ中国本土からの旅行者の減少や香港市民による海外旅行の増加を背景に、香港小売市場への圧力は当面続く見通し。荘常務所長は「下げ止まったとしても、本当の意味で回復するわけではない」と述べた。
 香港政府統計処が2日発表した上半期(1~6月)の小売売上高は前年同期比10.5%減の2,197億3,800万HKドル(約2兆8,600億円)。上半期の下落幅としては過去17年で最大を記録した。
 品目別(金額ベース)で下落幅が大きかったのは、本土客をターゲットとしている宝飾品・時計・高級贈答品や、耐久消費財(自動車・撮影機材・家具などを含む)に集中した。香港の宝飾品販売大手、周生生集団国際の劉克斌社長(中華圏担当)によると、今年に入って売り上げが好転する兆候は見られない。金価格の上昇が消費意欲の減退につながり、宝飾業界の通年の売上高は前年比で2桁下落するとみられる。
 ただ、荘常務所長は「香港の失業率は依然低く、昇給も続いている。香港人の消費力自体が弱まっているのではなく、現在は選択しながら消費している状態にある」と指摘した。

最終更新:8月4日(木)8時30分

NNA