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名スカウトが選ぶ甲子園で見るべき逸材8人

THE PAGE 8月4日(木)15時51分配信

 8月7日から夏の甲子園大会が始まる。今大会には「BIG3」と称される寺島成輝(履正社)、高橋昴也(花咲徳栄)、藤平尚真(横浜)の3投手を含め、プロのスカウトが今秋のドラフトの上位候補としてマークする選手が複数出場。近年、稀にみる豊作イヤーと甲子園詣でを続けるプロのスカウトを喜ばせているが、本当の逸材は誰なのか。BIG3内の評価は、現時点でどうなのか。気になるポイントを元ヤクルトの名スカウトとして宮本慎也や古田敦也らを発掘してきた片岡宏雄氏に聞いてみた。

 片岡氏が、今大会の注目の逸材としてリストアップしたのは別表の8人だ。

「プロのスカウトがA、Bランクに評価するような基準を満たしたピッチャーがそろったね。スピード、コントロール、球離れ、長丁場のプロで戦うことのできる体力、身体能力、ピンチをどう切り抜けるかというプレートさばきのすべてで最低限の線をクリアしているピッチャーだ。
 A評価は、BIG3と評判の寺島、高橋、藤平の3人だろう。高橋は、春に比べて下半身がしっかりしてきて最も成長した。まだキレは物足りないが、馬力、安定感は魅力があるし、左腕の利点もある。藤平も、ストレートは150キロを超え、力で押し切れる。バッターとしても本塁打を量産するなど、身体能力が高い。
 3人の中で一人を選ぶなら私は寺島だ。まだキレはないが、柔らかさ、ボールのリリースにセンスを感じるし、将来性、伸びシロが最も期待できる。だが、その寺島にしても、現時点では特Aの評価をつけることはできない。大谷翔平、松坂大輔の高校時代のようにプロに入って、間違いなくやれるという保証のあるピッチャーはいない。どの投手も、このボールだけは今すぐプロで通用するという特徴、アクセントがないのだ。
 どの投手も、1回から9回まで同じようなピッチングしていて、藤平にしても神奈川県大会の決勝で7回につかまっていた。何も150キロをいつも投げる必要はなく、ここぞという場面でギアを上げるようなセンスを見せて欲しいのだが、そういう部分も物足りない。突出した部分がどの投手もないので、プロのスカウトは誰を指名するのか相当悩むことになるのではないか」
 
 花咲徳栄の高橋は6試合、37イニングを投げて防御率が0.00。準決勝までの奪三振率は、あのレジェンド、江川卓のそれさえ上回る。センバツ後、背中を痛めボールを握れない間に鍛えた下半身が急成長の理由。横浜の藤平は、バッターとしても2本塁打を放つなど、野球選手としてのセンスが抜群で、ストレートは最速152キロをマーク、すでに大谷級との評価がある。また片岡氏が、BIG3の中でナンバーワン評価を与える左腕、寺島も、最速が149キロまでアップして激戦区大阪で4試合43三振を奪った。

 履正社、横浜には、それぞれ控えにも山口裕次郎、石川達也という好左腕がいて、山口は145キロをマークした。プロのスカウトは必ず、“控え”に目をつけるもの。片岡氏も、亜細亜大では8球団が競合した小池秀郎の控えだった高津臣吾をドラフト指名したことがあったが、「この山口、石川の2人に関してはまだ力感がなく、時間がかかる」という見解だ。
   

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最終更新:8月5日(金)3時42分

THE PAGE

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