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【高校野球】女子マネジャー「強制退場」の波紋

東スポWeb 8月4日(木)6時0分配信

 なんでダメなの? ネットを中心に話題騒然なのが、2日に行われた第98回全国高校野球選手権大会(7日開幕)の出場校による甲子園練習でのハプニング。大分高の女子マネジャーの首藤桃奈さん(3年)がユニホームを着て練習の補助をしていたところ、大会本部から制止されたのだ。危険防止のため、練習補助員は男子しか認められていないのだが、このルールをめぐり、「かわいそうだ」「規定を変えるべきだ」との書き込みが殺到。騒動を追った――。

 夢のような時間はわずか10分で終わった。憧れの甲子園で真新しいユニホームをまとった首藤さんはセミロングの黒髪をなびかせながら、ノッカーを務める松尾篤監督(43)にボールを次々に渡していく。甲子園練習では当たり前の練習風景だったが、練習補助員が女子だったことから、大会関係者が大慌てで制止。注意を受け、首藤さんはベンチに下がった。

 各代表校に配布されている「代表校・応援団の手引」には、練習補助員は男子部員に限ると明記されている。しかし、甲子園練習については、男子に限るという記載がなく、ユニホームを着ていない記録員は練習に参加できないとだけ明記されていた。本来、甲子園練習も先の規定に準ずるのだが、大分はその認識がなく、勘違いしていたようだ。大会関係者は「危険防止のための規定なので」とストップをかけた理由を説明。

 大分の広瀬茂野球部長は「一生懸命頑張ってきたので、グラウンドに立たせたかった。グラウンドにはユニホームでしか入れないことは知っていたが、ユニホームでのボール渡し係であれば可能と勘違いしていた。申し訳ありませんでした」と謝罪した。

 このことがニュースで流れると、ネットは騒然。あっという間に「かわいそうだ」との同情論が一気に広がった。「なんで問題なのか」「ノックのボールを渡すぐらいいいのでは」といったものから、「もし危険だというなら男子も同じ」「女子にも野球がうまい選手はいる」「女子プロ野球だってあるのに、危険という理由で排除するのはおかしい」「こんなルールは時代錯誤だ。早急に変えるべき」というものまで。大多数が「やらせてあげればいいのに」という意見だった。

 女子マネジャーといえば、福井県立羽水高の古市琴美さん(3年)が、男子顔負けのスイングでノックを打つ“かわいすぎるJKノッカー”として話題になった(本紙既報)が、福井大会では規定により、試合前のシートノックでバットを振れなかった。その時もネット上では「なぜ、ダメなのか」「それぐらいやらせてもいいのではないか」などの意見が飛び交った。

 今回の騒動で、唯一の救いは首藤さんが笑顔だったこと。「みんなと同じ気持ちになれた気がしてドキドキしました。今までやってきてよかったです」。高校野球の男女の壁問題。安倍晋三首相(61)が推進する「すべての女性が輝く社会づくり」を持ち出すまでもなく、時代の流れからいけば、今後この規定は議論されることだろう。

【甲子園と女性の歴史】女子選手がユニホーム姿で甲子園練習に姿を見せたのは今回が初めてではない。2008年のセンバツでは、華陵(山口)の高松香奈子外野手(当時3年)は事前に女子選手が練習に参加できないと確認していたため、ベンチでタイムキーパーなどを務めただけ。試合ではベンチ入りせず、スタンドで応援した。女子が記録員として認められたのは1996年夏から。このときは9校の女子マネジャーがベンチに入った。また95年夏には柳川(福岡)の高木功美子さんが初めて女性部長としてベンチ入りしている。

最終更新:8月4日(木)7時14分

東スポWeb

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TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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