ここから本文です

【イベントレポート】元FACTメンバーによるJoy Opposites、「バンドの形がもう固まっている」

BARKS 8月4日(木)22時54分配信

元FACTのAdam、Tomohiro、Eiji等による新バンドJoy Oppositesが8月10日、1stアルバム『Swim』をリリースする。これに先駆け、8月3日にdues新宿で<Joy Opposites 1stアルバム発売記念 爆音試聴会>が開催された。

◆「In My Bones」ミュージックビデオ

<爆音試聴会>はアルバム『Swim』予約購入者を対象に行われたもの。先行シングルとして「In My Bones」がレンタル限定リリースされているが、アルバム全曲が披露されるのは初。試聴会後にはメンバーによるトークライブも開催されるというレアでコアなイベントだ。dues新宿はライブやトークイベント、映画試写会などで使用される会場だけあって、完備された音響機材によるライブさながらの大音量で『Swim』を全身に浴びることが出来るものとなる。

「僕たち自身も爆音で聴くのは初めてだから、すごく楽しみ」とは、開演前の楽屋でTomohiroが語ってくれた言葉だ。そして、第一部としてスタートした50分4秒のアルバム全曲試聴会から、メンバーのAdam(Vo & G)、Tomohiro(B)、Eiji(Dr)も参加。アルバムが1曲目から12曲目までのサウンドが一気に巨大スピーカーから鳴らされた。

大御所プロデューサー:アレックス・ニューポートと共に、デイヴ・グロール(ニルヴァーナ/フー・ファイターズ)所有スタジオStudio 606にてレコーディングが行われた『SWIM』はラウドでクリアなサウンドが印象的だ。FACTサウンドを継承するようなメロディとハーモニーの美しさを核に、各プレイヤーがそれを際立たせるアレンジを施している。過剰な装飾も複雑な展開も必要としない。むしろ敢えてそれらを削ぎ落としたがゆえに、4人のアンサンブルが楽曲のムードを的確に盛り立てる。TomohiroはJoy Oppositesサウンドについて、第二部のトークライブでこう語っているので紹介したい。

「最初の頃は、“バックの演奏が複雑なんだけどメロディが際立つ”、そこが俺らの味になるんじゃないかって思って、激しくしたり変拍子を取り入れたりしつつ、メロディがいいものにアプローチしていたんだよね。でも「Skim the Sun」という曲ができて、そのときに“シンプルでいいんだな”って思ったんだ。この曲は凄くポイントになっていて。邪魔になりそうなものはカットすることが出来るようになった。それが自分たちっぽいのかなって、この曲ができてからその後の曲作りやアレンジの方法が変わっていった気がする」──Tomohiro

もちろん、ここで言うシンプルは簡素という意味ではない。あくまでもグッドメロディと共存する高度なアンサンブル。加えて、曲のバリエーションは豊富だ。「メンバー全員が曲を作ってるから、それぞれの曲でいろんなカラーが出てるよね。例えば、よく聴き込んでもらうと、これはAdamの曲だとか、これはImmyの曲だとか、それぞれのオリジナリティも浮かび上がるかもしれない」とはTomohiroの弁。FACT時代から追求してきた重厚なサウンドに加え、新加入のギタリストImmyの新たなテイストが加わったことにより、サウンドは懐深く、今後の大きな飛躍が期待できるものとして完成した。

そして、約50分におよぶアルバム全曲試聴会終了後は、メンバーがステージに登壇。アルバムサウンドやバンドの今について、参加者からの質問を受け付けつつトークが繰り広げられた。前述の通り、大音量でのアルバム試聴は初めてというメンバーは、終始ご満悦のご様子。とりわけEijiは酒がすすみ過ぎたか、自身のサウンドにいい意味で酔い続けたか、ゴキゲントークを繰り広げた。その無垢な笑顔と饒舌振りがアルバムの充実度と満足度を存分に物語ったトークイベントの模様を抜粋して以下にお届けしたい。

   ◆   ◆   ◆

【<爆音試聴会>の感想】
Tomohiro:まず、これだけの人が集まってくれて凄く嬉しいですね。会場のスピーカーから音を流して、やっとみんなに聴いてもらえる状態になったんだなって改めて実感しました。
Eiji:俺は誰よりも楽しんでたからね! だってアルバム、カッコいいんだもん!(笑)。
Adam:今日はいないんだけど、ImmyがJoy Oppositesの中でどれだけ味を出してるかを解ってほしい! Immyは最高だよ! 今日ここにいる3人は、FACTの時からずっと一緒にいるけど、Immyも入れて4人でのJoy Oppositesの形がもう固まっている。今日、アルバムを聴いてもらってバンドの感じはちょっとわかってもらえたと思うけど、早くライブでバンドを見せたい。

【アルバム『Swim』レコーディングについて】
Tomohiro:今回のアルバムは、今、世の中に溢れてるデジタル依存な録り方ではなくて、もっと古くさい録り方をしたんだ。4人で輪になって“せーの”で合わせて。誰かミスったら笑うし、そのときのリアルな感情が詰まった録り方になっているかな。
Adam:特にドラムは凄いよ。最近のバンドはコピー&ペーストとか、ダビングとかいっぱいしてるでしょ。でも、えっくん(Eiji)は全曲フルで叩いて、全くそういうことをしない。えっくんはやっぱり本当にすごい。
Eiji:おおおぉっ! そのほうが味が出るよね。デイヴ・グロールのドラムを使ってレコーディングしたし、いい音で録れてる(笑)。Studio 606の倉庫にもフー・ファイターズのお宝とかあってすごかったね! ギターも何百本もあった。
Tomohiro:スタジオもすごかったけど、プロデューサーのアレックス(・ニューポート)もすごかったよね。
Adam:俺は絶対アレックスとやりたかった!
Eiji:アルバムをこの音にしてくれたのは、アレックスなんですよ。アレックスは俺の中でのヒーローなんです。憧れの人っていうか。

【レコーディング中の気分転換】
Adam:気分転換の必要はなかったよ(笑)。
Tomohiro:5週間くらいアメリカに行ってたんだけど、オフが2日しかなかったんだよね。そのうちの1日はアーティスト写真の撮影で、もう1日は買物かな。気分転換が必要ないくらい充実してた。
Eiji:毎日が気分転換みたいなものだったし(笑)。
Adam:最初の1週間はメキシコ人がたくさんいるエリアでプリプロやって、ご飯を食べに街に行くだけで面白い。次の週はStudio 606でレコーディングして、ニルヴァーナのとかフー・ファイターズのものとかいっぱいあって毎日が楽しくて。その次の週はアレックスのスタジオに行って、って気分転換が必要ないくらい楽しかった!
Tomohiro:えっくんの寝言が面白かったくらいかな(笑)。それも10年位一緒にやってて、当たり前になっちゃってるから(笑)。ストレスは感じなかったね。「In My Bones」のミュージックビデオは、日本から渡米してレコーディングして帰ってくるまでの時系列順にまとめられていて。アメリカでImmyと合流してプリプロしてレコーディングしてって流れが凝縮されているから、今日の話を聞いてから改めて観てもらえると、いろいろわかってもらえると思う。

【Joy Oppositesの曲作りについて】
Tomohiro:最初はスタジオに入ってジャムセッションをしてみたんだけど、セッションで作っていく方法は俺らには合わなくて全然まとまらなかったんだよね。だから、メンバーそれぞれが原曲を作って、そのデータをやりとりをしながら詰めていくスタイルにしたんだ。例えば、俺とえっくんで基になるフレーズを作って、そこにAdamとImmyがギターを乗せて、Adamがボーカルのメロディをつける。そうして出来た曲をもう1回4人で詰めて完成形に仕上げる。そんな感じでレコーディング前に20~30曲くらいは作ったよ。
Adam:曲作りについては正しい方法ってないと思う。バンドによって作り方は違うし、それぞれの作り方があると思うよ。

【先行シングル「In My Bones」の作り方】
Adam:実は『Swim』収録の「In My Bones」はAlbum Versionになっていてイントロにフレーズを足してるんだよね。最初はこのVersionだったんだけど、シングルはその部分をカットしたんだ。
Tomohiro:この曲は録るのに苦労したんだよ。時間がない中でベースを録ったんだけど、結構ベースラインが動いている。
Eiji:それは俺のせいでもあって。「In My Bones」を最初聴いたときにシンプルな流れだなと思ったから、ドラムを面白く聴かせつつ、メロディを際立たせるように複雑にアレンジしたんだよね。ギター→ボーカル→ドラムってアレンジしていったから、最後にまとめたTomohiroが一番大変だった。
Tomohiro:アレックスも言ってたけど、演奏でメロディの印象を弱くしたくない。演奏とメロディをいいバランスで出さないと、どうしてもバッティングしちゃう。えっくんのドラムは攻めてくるからね(笑)。
Eiji:だいぶ退いんだけどね(笑)。ネットとかでは、「物足りない」って声が聞こえてきたりするけど(笑)、これも俺の引き出しだから。今回のアルバムはベースとドラムで凄くいいバランスになっていると思う! それぞれがより際立っている! 今回のバランスはマジで神です!(笑)。
Tomohiro:今までと違うことをやろうって全員が思ってるから、曲に対してのアプローチの仕方はみんなが意識してたね。
Adam:最初の頃はもっと複雑な曲というか、テクニカルな曲を作ってたし。
Tomohiro:シングルに入れた「Montecito」とか、「Abida」とかは初期の曲だね。
Eiji:それが、曲作りが進むにつれて、だいぶわかりやすい形になっていった。
Adam:ずっと弾いたり、歌ったりしなくてもいいんじゃない?って。何もしていないときがあってもいい。でも、「In My Bones」を作った時は“大丈夫かな?”って思ったけど、アレックスに聴かせたときに“コレだよ!こういうことだよ!”って言われて。俺たちはこういうことも出来るんだ!って思ったよ。
Tomohiro:ほとんど弾いてないなんて、昔では考えられなかった。難しくしないとみんなに聴いてもらえないんじゃないかって思ってて、それが俺らの良さだと勝手に思い込んでたんだ。それが一回フラットになったんだよね。こういうことが自分たちの良さなんじゃないかなって思えるようになったね。

【ライブの予感】
Adam:Immyが来週から来日するので楽しみにしてほしい!
Tomohiro:8月のサマソニもそうだし、9月のRISE RECORDSのツアーもcoldrainのツアーもそう。4人揃った俺ららしいライブを見てほしい。
Adam:それに俺は個人的に楽しみにしていることがあって。Joy Oppositesに必要な機材を新たにいろいろ用意したからそれを使うのが凄く楽しみ!
Eiji:俺は新しいカーペット買いました(笑)。
Tomohiro:レコーディングに向けての音合わせはやったけど、それとは違う次元でライブでどう表現していくかっていう。しかも最初のライブがサマソニのMOUNTAIN STAGEっていうデカいステージ。凄くありがたいよね!

【アルバム『Swim』の聴きどころ】
Eiji:俺らが憧れてた人たちやスタジオとか、いろいろな要素を集めて出来上がったサウンドです。俺たちの気持ちや協力くれる人たちの想いがサウンドに反映されたアルバムになっています!
Adam:単純に曲を聴いてほしいな。このアルバムを作ろうってなった時から、いろんなことがあったんだけど。結果、最高のプロデューサーと最高の環境で最高なものが作れたから。自分の部屋でとか、野外でとか、暗いところでとか、いろんな環境でいっぱい聴いてアルバムを理解してほしい。1曲じゃなくて全曲!
Tomohiro:Adamが言ったように、いろいろ乗り越えなければならないものがあって。海外にImmyっていうメンバーがいてっていう特殊な環境もあったし。そのなかで自分たちをどう表現しようっていうことの答えがこの作品にはあるんだけど。とにかく単純に1回全部聴いてほしいな。少しでも気になる部分があれば次はライブに来てほしいし、気に入らなかったらそれはそれでしょうがない。みんなが感じたままに楽しんでほしい。
Eiji:アルバムが出たら次はライブだね! お待たせしちゃってゴメンね! とにかくこれからが楽しみ。めちゃくちゃ練習するんでライブも楽しみにしてください!

   ◆   ◆   ◆

■1stアルバム『Swim』
2016.8.10 On Sale
QAIR-10040 2,800円(税抜価格)+税
01. Candyass
02. In My Bones (Album Version)
03. Swirl
04. Somewhere Down The Line
05. Now & Then
06. King Of Nothing
07. Skim The Sun
08. Blossom Forecast
09. Abida
10. For The Crows
11. Slip
12. Cabeza**日本盤ボーナストラック

■Joy Oppositesライブ情報
<SUMMER SONIC 2016>
8.20(土) 東京 MOUNTAIN STAGE
8.21(日) 大阪 FOREST STAGE
http://www.summersonic.com/2016/

<RISE RECORDS TOUR JAPAN 2016>
9/10(土) 名古屋 RAD HALL
9/11(日) 心斎橋 DROP
9/13(火) 渋谷 duo music exchange

<coldrain 原点回帰全国ツアー>
9/15(木) 長崎 STUDIO DO!
9/17(土) 小倉 WOW!
9/19(月) 宮崎 SR-BOX
9/21(水) 高知 X-pt
10/5(水) 旭川 CASINO DRIVE
10/6(木) 札幌 PENNY LANE
10/8(土) 函館 club COCOA

<Crossfaith New Age Warriors Tour 2016>
10/13(木) 岡山 YEBISU YA PRO
10/15(土) 神戸 太陽と虎

最終更新:8月4日(木)22時54分

BARKS

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。