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F-35A、ついに実戦配備 しかし機関砲、SWなし 空自導入に問題は

乗りものニュース 8/4(木) 10:00配信

遠くないうちに対イスラム国などで初陣か

 2016年8月2日(火)、アメリカ空軍は開発中であったステルス戦闘機、ロッキード・マーチンF-35A「ライトニングII」について、「初期作戦能力(IOC)」の獲得を宣言。ヒル空軍基地(ユタ州)に駐留する第34戦闘飛行隊において、最初の実戦配備を完了したことを明らかにしました。

【写真】強力なリフトファンで真上に離陸するF-35B

「初期作戦能力の獲得」とは、「実用戦闘機」として実戦への投入が可能な最低限の能力を有したことを意味します。F-35Aは恐らくそう遠くないうちに、ISIS(イスラム国)に対する攻撃などにおいて初陣することになるでしょう。

 F-35にはいくつかのタイプがあり、そのうち初めて、アメリカ海兵隊向けの短距離離陸・垂直着陸型F-35Bが昨年、2015年7月に初期作戦能力を獲得。今回のF-35Aは、それに次ぐ実用化になります。F-35Aは、アメリカ空軍向けの通常離着陸型タイプです。

 このF-35Aについて、アメリカ空軍は1763機の生産を計画。航空自衛隊も42機を導入し、今年9月にも日本向け初号機が引き渡される予定になっています。

 ただ実はこのF-35A、初期作戦能力の獲得が宣言されましたが、AIM-9X「サイドワインダー」短射程空対空ミサイルや、機関砲を射撃する機能を持ちません。つまり、目視距離内で航空機同士が交戦するのに必要な兵装がないのです。

対地攻撃能力に偏っているF-35A、空自導入に懸念の声も

 現在、F-35Aが使用可能な兵装はAIM-120「アムラーム」視程距離外空対空ミサイル、「JDAM」GPS/慣性誘導爆弾、「ペイブウェイII」レーザー誘導爆弾のみであり、空対地戦闘能力にかなり偏っています。

 空対空戦闘能力が限定的で、空対地戦闘能力に偏っているF-35A。そのため、おもに戦闘機としてF-35Aを使用したい航空自衛隊への導入は、問題があるのではないかと一部で指摘されているようです。

 しかしながらこうした懸念は、「無用な心配」といえるでしょう。

 戦闘機の開発には非常に長い時間が必要なため、優先順位をつけて順次機能を実装してゆくやり方がとられます。そのためF-35Aは実用化されたとはいえ、まだ“本領を発揮できない状態”です。

 今回のF-35A実用化は、「ミッション(戦闘)システム」のソフトウエア「ブロック3i」の完成により、達成されました。

 この「ブロック3i」において使用可能な兵装は先述の通り、空対地戦闘能力に偏っていますが、目視距離内の交戦に必要なAIM-9X「サイドワインダー」短射程空対空ミサイルや機関砲を射撃する機能も、「完全作戦能力」を得る「ブロック3F」ソフトウェアにおいて実装される見込みです。

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最終更新:8/5(金) 12:48

乗りものニュース

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