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世界に誇れる“日本ならではの“3DCGアニメーション『ルドルフとイッパイアッテナ』の湯山邦彦&榊原幹典監督〈視線の先〉インタビュー

トレンドニュース(GYAO) 8月4日(木)12時53分配信

『ポケットモンスター』シリーズの湯山邦彦監督と『パックワールド』の榊原幹典監督がタッグを組んだ3DCGアニメーション映画『ルドルフとイッパイアッテナ』が8月6日に公開される。小さな黒猫ルドルフが、迷い込んだ知らない町でボス猫のイッパイアッテナや仲間たちと出会い、ノラ猫としてたくましく成長していく......。リアルな日本の街並みを猫の視線でとらえ、四季折々の美しい風景を描きだす映像も必見。この作品を完成させた両監督に、その製作の裏側について聞いてみた。

映画「ルドルフとイッパイアッテナ」劇場予告編>>

■リアルな風景を求めて、猫目線でロケハン

――お二方の共同監督、しかも日本にいらっしゃる湯山監督とアメリカ在住の榊原監督のコラボということで、分担などはどのようになさったんですか?

湯山「シナリオや絵コンテなどのお話の部分は僕、画作りに関しては榊原さん、という感じですが、特に取り決めはせずに進めていきました」

榊原「最近はスカイプやメールで普通にやりとりできるので、そんなに距離感は感じなかったですね。始める前に実際にお会いして、どういうビジョンでいくのかは伺っていましたし」

湯山「最初に1分ぐらいのプロモーション映像を作ったのが大きかったと思います。そこでお互いにキャラや背景の感じなどの方向性がつかめましたから」

――企画から完成までにどのぐらいの時間がかかったんですか? 湯山監督は毎年夏に『ポケモン』の映画があるので大変だったのでは?

湯山「まる2年かかりましたね。これを作っている間に『ポケモン』映画を2本作っちゃいましたから(笑)」

――背景がまるで実写のようにリアルなのに驚かされました。

榊原「自分がLAにいるという理由で日本の風景をちゃんと描けなかったらカッコ悪いな、との思いもあって、その部分にはより力を入れました。日本に戻って下町を“映画を作る“という目で見た時に、その“町のカオス“とでもいうようなパワーに圧倒されたんです」

――実際に映画に登場する場所でロケハンしたんですか?

湯山「岐阜と北小岩には行きました。映画には水路のある通りが何か所か出てくるんですが、あれは実際にそういう場所があって、“ここは使えるな“とロケハンの時から思っていました」

榊原「僕は湯山監督たちとは別の日に、地図をもらって一人で見て回りました。まるで傷心旅行ですよね(笑)。その地図には湯山さんが、ここぞという所に印を付けてくれていたので、じっくりと観察することができました」

――ルドルフとイッパイアッテナがねぐらにする神社が印象的でしたが?

湯山「実際にはあの場所には神社がないので、あれは映画用のオリジナルです。いろいろな所で取材したものを組み合わせて作り上げています」

――普段われわれが町を見る視線と違って、猫ならではの低い視線で描かれています。ロケハンもその猫目線で?

湯山「スタッフがぞろぞろと低い位置にカメラを構えて歩く、傍から見たら非常に怪しい集団でしたね(笑)。普通の商店街や住宅地にそんな一団が出現したんですから......」

榊原「僕はその後で一人で回ったんですから、もっと勇気がいりましたよ(笑)。ただ商店街って実際に行って猫目線で見るといろいろと発見があるんですね。そこにいる人の服装とか、自転車に付いている荷台とか、子供を乗せているな、とか......。おかげでかなりリアルなものができたと思います」

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最終更新:8月4日(木)12時53分

トレンドニュース(GYAO)