ここから本文です

「きまぐれオレンジ☆ロード」まつもと泉×「ラブひな」赤松健 対談/<視線の先>インタビュー

トレンドニュース(GYAO) 8月4日(木)13時3分配信

1984年から1987年にかけて「週刊少年ジャンプ」で連載された、まつもと泉のマンガ「きまぐれオレンジ☆ロード」は、優柔不断でさえない男の子・春日恭介とロングヘアーの美少女 鮎川まどか、ショートカットでボーイッシュな檜山ひかるという3人による、三角関係を描き出したラブコメマンガの金字塔。テレビ、映画などでアニメ化もされるなど、多くのファンに愛されただけでなく、多くのクリエイターたちにも多大なる影響を与えてきた作品だ。

きまぐれオレンジ☆ロードの生原稿やイラスト、サイン色紙はこちら>>

 「ラブひな」「魔法先生ネギま!」などで知られるヒットメーカーである漫画家・赤松健も、この「きまぐれオレンジ☆ロード」に多大なる影響を受けたと公言しているひとり。そんな赤松と、まつもと泉による対談がこのたび実現。まつもと泉の創作の秘密とは何か、「きまぐれオレンジ☆ロード」が、いかに赤松健に影響を与えたのかなど、クリエイター同士だからこそ分かりあえる、刺激的な話が続々と飛び出した。

■まつもと泉の絵柄のルーツとは?

赤松:わたしはこれまで、「どういう作家に影響を受けてきたか」と聞かれると、必ず「まつもと泉先生」と答えてきたんです。絵柄やストーリー展開をとってみても、わたしはまつもと先生の子孫なんです! 先生の絵柄はどこから影響を受けたのですか?

まつもと:おそらく、いのまたむつみさんですね。それから細野不二彦さん。

赤松:ああ、なるほど。

まつもと:あの当時は、少年誌でカワイイ女の子が出てくるラブコメを描いていた人は、江口寿史さんと細野不二彦さん、この2人でした。鳥山明さんは少し景色が違った。僕はもともと吾妻ひでおさんの影響も受けているんです。

赤松:(深く納得した様子で)はいはいはい。

まつもと:僕の画は、江口さんの画を自分なりに変化、進化させたものなんです。いわゆる古いGペンを使った永井豪さんのような線で、江口寿史さんのようなキャラクターを描く。江口さんは一本線をGペンで描いているんだけども、平坦じゃないんです。それが僕にとってはすごく衝撃的で新しかったわけです。その時、永井豪さんのような正統なGペンタッチを生かして、江口寿史タッチを取り入れたのが細野不二彦さん。僕はその当時、細野さんは江口寿史さんを超えたんじゃないかと勝手に思ったくらい、衝撃をうけました(笑)。

赤松:そうなんですね。

まつもと:細野さんのデビュー作「クラッシャージョウ」。彼の画を見た時も衝撃でした。「週刊少年サンデー」の作家さんの中でも、岡崎つぐおさんや細野不二彦さんは突出してうまかったですね。僕が好きなのは、SFが描けてストーリーマンガが描ける人。手塚治虫系というか。

赤松:細野さん、ものすごくうまいんですよね。

まつもと:はじめは僕も、江口さんのように描いていたけど、あれを見てからは細野不二彦さんのタッチにも影響されました。その後、江川達也さんなんかも出てきて。みんなが、アニメとミックスされたようなタッチになっていったんです。そして細野不二彦さんからさらにアニメ的に進化したのが、いのまたむつみさんだったんですよ。

赤松:なるほど。そういう流れだったわけですね。

1/6ページ

最終更新:8月4日(木)13時3分

トレンドニュース(GYAO)