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大成建設、VRで建物の風・光・熱を見える化-顧客・施工者の情報共有スムーズに

日刊工業新聞電子版 8月4日(木)20時19分配信

 大成建設は3次元(3D)データで生成(モデリング)した建物について、タブレット端末やパソコンなどの情報端末で風や光、熱などの状況をシミュレーションし、可視化できる機能を開発した。仮想現実感(VR)システムを活用し、風の流れや自然光の差し方などを、画面上でさまざまに表示できる。顧客や設計者、施工者間の情報共有ツールとして活用していく。

 大成建設が開発した新機能は、建物の3Dモデリングの設計情報(BIMデータ)を情報端末で容易に操作できる既存ツール「T-BIMビューア」を活用。BIMデータと、シミュレーションした風や光、熱、音といった建物に関する環境情報を、VRシステムで可視化できるようにした。

 室内における風の流れや自然光の差し方や明るさ、熱の分布状況などさまざまな環境情報を個別ではなく、同時に確認できる。

 この機能を使えば、空間デザインや環境情報を把握した計画や設計、施工の進め方が可能になる。パソコンやタブレットなどの情報端末で示せるため、顧客や設計者との打ち合わせや、施工者間の情報共有などで威力を発揮する。

 居住者の快適性への配慮や省エネ意識の高まりなどから、計画や設計、施工段階で環境情報をシミュレーションし、建物の状況を確認、評価するニーズが高まっている。ただ、従来はBIMデータを基にした3Dの建物と、環境情報をシミュレーションして確認するには、データ量が大きいため専用の部屋と装置が必要だった。

最終更新:8月4日(木)20時19分

日刊工業新聞電子版