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農水省、基金案賛同求める 長崎県賛意、漁連は中立 諫早開門訴訟和解協議

佐賀新聞 8月4日(木)11時40分配信

 国営諫早湾干拓事業を巡る開門差し止め訴訟の和解協議に関連し農水省は3日、長崎県と長崎県漁連(長崎市)を訪問し、開門に代わる漁業環境改善措置として示している基金案について賛同を求めた。長崎県は「開門しないことを前提にしているという点で賛同できる」と回答し、長崎県漁連は賛否を明確に示さなかった。

 長崎県漁連には、農水省の室本隆司農村振興局次長らが訪れ、非公開で意見交換した。室本局次長によると、漁連側は開門に対する意見が分かれていることから中立の立場を強調した。長崎県と地元漁業者の意向を尊重したいとの考えを示し、基金案に対しての賛否は示さなかったという。

 長崎県庁では濱本磨毅穂副知事が対応した。濱本副知事は、開門しないことを前提にした基金案に賛意を示した上で、漁業者が有明海再生へ納得できる規模にするように積み上げの検討を求めた。

 意見交換後、取材に応じた濱本副知事は「国は環境アセスで、開門することが再生につながるものではないという結果を出している。国はアセス結果の判断の根拠をしっかり示して啓発していくことが必要」と強調した。

 4日は、佐賀県と熊本県を訪れて、両県の副知事に基金案への賛同を求める。佐賀、福岡、熊本3県の漁協・漁連は2日に意見を聴かれ、開門調査を求める立場は変わらないとして基金案に難色を示した。

最終更新:8月4日(木)11時40分

佐賀新聞