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楽しめ甲子園-唐津商の挑戦(上)「考える野球」で躍進

佐賀新聞 8月4日(木)12時12分配信

習慣づかせチーム力向上

 「なんば考えて投げよっとか」-。5年ぶりの優勝を果たした佐賀大会決勝の翌日。唐津商のグラウンドにはいつも通り吉冨俊一監督(33)の厳しいげきが飛んでいた。

 吉冨監督が選手に求めるのは、練習でも試合でも、意図を込めた「考えるプレー」だ。打撃練習は走者、守備を置いた実戦形式。全部員が走攻守に分かれ、それぞれの役割を考える。

 「1死二、三塁!」。打者が打ち上げ、中堅手が定位置より下がって捕球する。その時、遊撃手の横山魁人は「捕球の体勢が悪い。ホームは間に合わない」と瞬時に判断。「サード、サード」と大きく声を上げ、中堅と三塁の線上に構え、返球を受ける態勢をとる。

 「打球の速さや向きから次のプレーを一瞬で判断するのが野球。『あっ』と思ってからではすべてが遅い」と吉冨監督。「繰り返し教えられ、何度も怒られてきた」(井上樹希也主将)という選手たちには、常に考える習慣が染みついている。

 吉冨監督は同校OB。5年前の甲子園をスタンドで観戦し「母校をまた甲子園に連れていきたい」と、務めていた愛知県の学校を辞めて母校に赴任。2013年8月に監督に就任した。

 その時、思い出したのは自身の現役時代だった。高校最後の夏は8番右翼で先発したが、大学では通用しなかった。「なんとか先発に」という一心で足を生かした左打者に転向。自らの工夫でチームに必要とされた経験を選手にも伝えたかった。

 グラウンドの外でも選手たちは考える。ベンチの控えは「どうサポートしたら試合の成果につながるか」、ベンチ外の選手も「どうしたら選手が気持ちよくプレーできるか」と。その結果、県大会の決勝ではベンチ、スタンドを含めた大きな一体感がナインの背中を押した。

 県大会後、吉冨監督が挙げた勝因は投手力でも強打でもなく「チームワーク」だった。そのベースには一人一人が考えて動く習慣があった。

 7日に甲子園で開幕する第98回全国高校野球選手権大会。佐賀大会をノーシードから勝ち上がり、5年ぶり頂点に立った唐津商の強さの秘密を紹介する。

最終更新:8月4日(木)12時16分

佐賀新聞

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