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<内閣改造>「すべては振興」鶴保沖縄相、近く知事と会談希望

沖縄タイムス 8/4(木) 7:55配信

 【東京】鶴保庸介沖縄担当相は3日夜にあった就任後初めての会見で、沖縄振興と基地施策とのリンク論に関し「リンク論の話をことさら持ち出し、本来の振興策の目的と異なった立場を取りがちなところがあるのではないかと考える。すべては振興だ。限られた予算の中で全国民の理解を得ながら進めていくことが唯一の解決策だ」との考えを示した。「リンクしない」とは明言しなかった。

 その上で「沖縄県民の暮らしを一刻も早くより良いものにすることを最大の目標にする。これまでの政策で何が功を奏したか、そうでないかをしっかりレビュー(精査)したい」と意欲を示した。近く沖縄を訪問し、翁長知事と会談する機会を設けたいとの意向を示した。基地負担軽減に関し「沖縄の思いを受け止めながら関係閣僚と連携の上、最善を尽くす覚悟だ」と述べた。

■「政策通」の評価高く 鶴保沖縄相

 沖縄担当相として初入閣を果たした鶴保庸介氏は国土交通副大臣や参院議院運営委員長などを歴任。2014年から自民党参院政策審議会長を務め、分野を問わず政策通としての評価が高い。

 東大法学部を卒業後、小沢一郎氏の秘書を経て、1998年に旧自由党から参院選出馬。当時、選挙区史上最年少の31歳で初当選した。2000年に小沢氏が自自公連立政権から離脱し、たもとを分かった。保守党を経て自民党入りした。

 沖縄との関わりはほとんどないが、沖縄返還に深く関わった国際政治学者の若泉敬氏に師事し、政治家を志した。自民党過疎対策特別委員長代理時代に来県し、離島や北部地域の首長らと過疎地域自立促進特別措置法の制定に向けて意見を交わした。01年に野田聖子衆院議員との事実婚の発表と、その後の解消でも注目を集めた。参院和歌山選挙区。49歳、大阪府出身。(二階派)

■翁長知事、沖縄相に「力添え期待」

 3日の第3次安倍再改造内閣で沖縄担当相に鶴保庸介参院議員が就任したことに、翁長雄志知事は「沖縄の自立的発展に向け力添えをいただけるものと期待している」とのコメントを発表した。安倍内閣には沖縄の民意を尊重し、名護市辺野古の新基地建設問題、日米地位協定の抜本的な見直しへ取り組むよう要望。沖縄基地負担軽減担当も兼務する菅義偉官房長官が再任したことには、普天間飛行場の5年以内の運用停止の実現をあらためて求めた。子どもの貧困対策事業に取り組んだ島尻安伊子前沖縄担当相への謝意も示した。

 一方、振興に携わる県幹部は、鶴保氏がこれまで沖縄と関わりがない点に触れ、「沖縄の実情を分かってもらうために、より丁寧に伝える努力をしていく」と強調。「沖縄の実情をしっかり勉強し、振興のために尽力していただきたい」と期待を寄せた。

最終更新:8/4(木) 7:55

沖縄タイムス

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