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猛暑続きで明暗 夏物商戦は勢い、農家は悲鳴

沖縄タイムス 8/4(木) 9:20配信

 7月の沖縄地方の平均気温が1946年の観測開始以来、最高水準となり、例年にない“暑い夏”の到来に夏物商戦が勢いづいている。一方、夏野菜の「豊作貧乏」にあえぐ農家からは悲鳴も漏れている。

 「暑い夏であればあるほどありがたい」(小売業関係者)とされる夏物商戦。制汗剤や汗ふきシートの売り上げは、県内流通大手のイオン琉球では昨年に比べて2割の伸びを見せている。

 ひんやりグッズを買い求める客も尽きず、ドラッグイレブン壺川店では、シャツにスプレーすれば約2時間冷たさの続く「シャツクール」(小林製薬)が一部入荷待ちという。

 曇りや雨の日が多く、過去5年で最も涼しい夏だった昨年と対照的な猛暑に、エディオン那覇メインプレイス店ではエアコンの売り上げが昨年比で3割増えた。扇風機や蚊取り機能付き空気清浄機も好調だ。

 エアコンを品定めしていた大島良子さん(74)=那覇市=は、エアコンなしの寝室で熱中症になりかけたといい「保冷剤などでしのいでも起きたら汗びっしょり。さすがに熱中症対策しないと」と話す。

 消費者にとって出費ばかりかさむようだが、一方でお得な商品も。沖縄協同青果によると、オクラの入荷量は台風の影響を受けた昨年に比べて約1・7倍、ゴーヤーは約2倍に増えた。どちらも価格は昨年比で約半額に下がった。デパートで買い物中の新垣恵子さん(60)=那覇市=は「ゴーヤー好きで週に2回は食べる。家族の夏バテ防止にも、夏野菜が安くなって、とてもうれしい」とにっこり。

 一方、あまりの豊作に夏野菜の出荷を自粛する農家も出ている。読谷村で農業を営む50代男性は「オクラは大豊作で売り切れず、捨てるしかない。家でも食べ飽きた」と話す。

 ゴーヤーも、ビニールハウスを持つ農家は生産過多。一般農家は、台風の来ない影響で害虫が増えて生産がままならないという。「改めて農業の難しさを実感した年です」と肩を落とした。

最終更新:8/4(木) 9:20

沖縄タイムス