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【高校野球】八王子旋風を巻き起こせ!「ありんこ軍団」の挑戦

ベースボールキング 8/4(木) 12:45配信

激戦の西東京を勝ちぬいて初出場!

 8月7日(日)に開幕する夏の甲子園。4日には組み合わせ抽選会も行われる予定となっており、いよいよ開幕ムードが高まってきた。

 今年は強豪校や有力校が地区大会で敗れる波乱も多く見られ、実に9校が初出場。中でも激戦の西東京を制し、春夏通じて初出場を果たした八王子は大きな注目を集めている。

 準々決勝で怪物・清宮幸太郎を擁する早稲田実を撃破すると、準決勝は創価に8-6で勝利。迎えた決勝、相手は第1シードの東海大菅生である。

 戦前の予想は、大会前から前評判が高かった東海大菅生の圧倒的優位。それでも、勝負はやってみないとわからない。特に高校野球は、何が起こるかわからないものだ。結果は以下の通り。

【西東京大会・決勝】
八王子|111 000 000 02|5
菅 生|001 020 000 00|3

 延長11回までもつれた死闘……。制したのは、八王子だった。

 序盤は持ち味である足を絡め、二盗から2得点に結びつけるなど、試合の主導権を握った。ところが、相手も意地の粘りを見せて、3-3の同点で延長戦へ。そして迎えた延長11回表、山口の決勝三塁打などで2点を勝ち越し、そのまま逃げ切った。

「ありんこ軍団」が旋風を巻き起こす!?

 八王子は嬉しい初優勝。春夏を通じて初めて甲子園の土を踏む。それも八王子市からは初の甲子園出場ということもあって、地元は大いに沸いている。

 さらに、西東京地区からの初出場となると、1996年の東海大菅生以来で20年ぶり。新鋭校の出にくい激戦区を勝ち抜き、見事に聖地への切符を掴んだ。

 エースは2年生左腕の早乙女大輝。速球の最速は130キロ台だが、体全体を使って投げるサウスポーで、5試合・31回と1/3の登板で与四死は4つという制球力が武器。手元で伸びるボールは球速以上に打ちづらく、緩いボールを混ぜながら打者を幻惑する。

 私立の共学であるが、野球部員は東京出身者がほとんどを占める。西東京大会・決勝のスタメンを見てみると、以下のようになる。

【八王子・決勝戦のスタメン】
1.(左)山口 駿 [3年/東京神宮シニア]
2.(遊)竹中裕貴 [3年/海老名シニア]
3.(中)椎原 崚 [3年/昭島シニア]
4.(右)保條友義 [3年/八王子シニア]
5.(三)小野田直道 [3年/武蔵府中シニア]
6.(一)川越 龍 [3年/町田ボーイズ]
7.(二)石塚冬汰 [3年/瑞穂シニア]
8.(捕)細野 悠 [3年/武蔵村山シニア]
9.(投)早乙女大輝 [2年/小金井シニア]

 このように、先発した9人のうち8人が東京のシニアかボーイズ出身なのだ。

 地方の強豪私学では、他県から有望な選手を集めてチームを強くする高校もたくさんある。しかし、それでは「おらが町の子供たちが頑張っている」という印象は薄れてしまう。いわゆる“越境”問題に関しては、否定的な見方を持つ人も少なくない。

 愛称は「ありんこ軍団」――。一人ひとりは小粒でも、全員で力を合わせて強豪校へと立ち向かっていくスタイルは、きっと甲子園の観衆の心も掴むことだろう。

 聖地に“八王子旋風”を...。「ありんこ軍団」の戦いから目が離せない。

BASEBALL KING

最終更新:8/4(木) 12:45

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