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無印良品でマンション・リノベ! 800万円で大満足のお宅拝見

SUUMOジャーナル 8月4日(木)8時0分配信

前編「無印良品がはじめたマンション・リノベ!住宅購入の新しい選択肢」で、紹介した無印良品のマンション・リノベーション事業。この後編では、実際に中古マンションを購入して「MUJI INFILL 0」のリノベーションをしたお宅を訪問し、施主さんに直接お話を伺ってみることにした。

■30歳前半で超都心にマンション購入!? リノベなら実現

訪問したのは東京都新宿区。地下鉄2路線の駅から歩いてすぐ、都会のド真ん中にあるマンション。大通りから一本入っているので、意外と静かな住宅街になっている好立地。こんな場所になかなか新築マンションは建たないし、できても億ション級だなぁと思いながらタイル張りのマンションに訪問。

築19年の管理が良さそうなマンション、その2階が今回リノベーションしたお宅。玄関を入ると、カッコいい自転車が出迎えてくれた。

【画像1】マンションとしては、土間が広く取られた玄関。自転車2台を余裕で置ける(写真撮影/片山貴博)

玄関を入って左手、真っすぐに段差無しで伸びた廊下がLDKに続く。

【画像2】左右の個室ドアも敷居が無い、開ければ床はリビングまでオールフラット。床材はハンドスクレープ(手削りのような凹凸のある)オーク材(写真撮影/片山貴博)

そして、リビングキッチンが開放的に広がる。天井設備があらわしのまま白を貴重にした、これぞ“MUJIリノベ”らしい空間だ。

【画像3】壁を取っ払ってワンルームになったリビングキッチン。カーテンではなく木製ブラインドでスッキリ空間に(写真撮影/片山貴博)

このお宅にお住まいなのは……こんな、若い女性でビックリ!? 今年3月から入居で、まだ4カ月程度の新居だ。

【画像4】キッチンでにこやかにお話してくれたNさん(30歳代)。本日、夫は海外にてご不在(写真撮影/片山貴博)

どうしても、まず「このような都心マンション、どうやって資金調達したのですか?」と購入経緯を聞きたくなってしまった。
「結婚後1年は賃貸住宅でしたが、夫の両親の勧めもあって購入を検討することになりました」と、ご両親の資金援助があったことを教えてくれた。現在の特別な税制度で、子どもの住宅購入資金に関する贈与税の非課税制度があるので、ご両親も相続対策等を考えられたのであろう。

では何故、中古住宅+リノベーションという選択をしたのでしょう?
「夫の仕事上、都心エリアが前提なので、一戸建てだと狭い3階建てになって好きじゃなかった。新築は宣伝とか経費がかかってそうなので(笑)中古マンションを探し、半年くらいで購入決定しました」

Nさんの場合、先に物件を見つけてから、無印良品の有楽町リノベーションセンターに行ったそう。
「Webやメールで、リノベーションの情報を知ったので」。運営するMUJI HOUSEによると、既に物件が決まっていて来場するケースが30%、未決定で提携不動産会社を紹介するケースが70%ということだ。

「他のリフォーム会社にも提案依頼をしましたが、見た目のデザイン的なリフォームだけ。『MUJI INFILL 0』」はフルスケルトンで一から整備する点に惹かれました」と、Nさんが選んだ理由を語ってくれた。
今回の「MUJI INFILL 0」までのリノベーション費用は、約800万円(63m2)。デザインにもこだわったオプションなど、+αの費用をかけたNさんのお宅。詳細を拝見させていただこう。

■回遊型の動線は「家事がしやすくて大満足!」

こちらのマンション、購入時は63m2の3LDK。リノベーション後は夫の仕事室以外をフルオープンで回遊できる2LDKに。ウォークイン・クローゼットも、寝室からの動線上に配置され効率の良い収納設計だ。

【画像5】3LDKの間取りから回遊性のある2LDKに(資料提供/MUJI HOUSE)

「キッチンをアイランド型にしたのが特に良かったです。夫婦2人で料理をする事もあるので、手前からも出入りできるのが便利です」
現在は、キッチンカウンターに座って食事をするため、オプションでキッチンの奥行きを80cmに広くしたそうだ。

【画像6】水栓の位置に注目! カウンターで食事をする前提なら、この位置が邪魔にならなくて良い(写真撮影/片山貴博))

「ガスコンロは主人のこだわりですが、食洗機をビルトインしたのも大正解でした」と、大満足のNさん。動線の工夫は、キッチン→クローゼット→バス・洗面→洋室(寝室)→玄関へも回遊できるようにデザインされている。

【画像7】キッチンからクローゼットや洗面所、洋室への回遊動線

【画像8】キッチンからクローゼット→直進で寝室、→手前右にバス・洗面の動線(写真撮影/片山貴博)

【画像9】バス(左)・洗面ゾーン。ビルトイン洗濯機にしてカウンターを150cm幅に広げた(オプション)。大きな鏡も空間を広く演出してくれる(写真撮影/片山貴博)

【画像10】独ミーレ社のドラム式洗濯機は「しっかり洗えるものにしたかった」というNさんのチョイス(写真撮影/片山貴博)

【画像11】埋め込み式の洗面ボウル&水栓は独ハンスグローエ社製、デザインへのこだわりは夫のチョイス(写真撮影/片山貴博)

■「MUJI INFILL 0」が実現した快適性&可変性

NさんがMUJIのリノベーションを選んだ理由でもある、スケルトンにした上で配管を新設し、断熱化をするという手法。実際に住んでみて、感じることがあったようだ。
「窓はインナーサッシを付けて2重窓になっているのですが、インナーサッシをあけると既存の窓との間に温度差があって断熱効果を実感しました」

【画像12】写真左:バルコニーへの掃き出し窓・写真右:キッチンのルーバー窓にも樹脂製インナーサッシと複層ガラスで、トリプルサッシ並みの高断熱(写真撮影/片山貴博)

「その上、音も遮断してくれて静かなのです」と、断熱プラスαの効果を実感したNさん。

【画像13】「MUJI INFILL 0」では照明計画も柔軟。LDKでは照明器具を好みの数・位置で付けられるダクトレールを引いておき、スポットライト照明を少なめに設置。住んでからでも増やして明るさを調整できるようにしてある。これも可変性を考慮したもの(写真撮影/片山貴博)

取材時にNさんも、「リビング用のスタッキング・シェルフ(収納棚)を発注したところなんです。ソファやデスクは以前使っていたもので、ちょっと合わないかなと思いつつ。徐々に買い替えて行ければと」
自分たちのペースで、自分たちらしく住まいを編集してゆく。「MUJI INFILL +(プラス) 」進行中の、Nさんを拝見し……家と共に成長していくような30代Nさん家族の将来が、羨ましく思えた50代筆者でした。

●取材協力
・MUJI INFILL 0
●参考
・無印良品がはじめたマンション・リノベ! 住宅購入の新しい選択肢
・無印良品の家、実邸「窓の家」見学会に行ってきました!

藤井繁子

最終更新:8月5日(金)19時2分

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