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白山小麦で6次産業化 JA松任、新たな転作作物に

北國新聞社 8月4日(木)3時16分配信

 JA松任は、白山市内で収穫される小麦の6次産業化をスタートする。市内の製麺会社「増次商店」と共同で生パスタ麺を開発し、6日からイタリア料理店「もく遊(ゆう)りん食工房」(同市八幡町)で提供される。同JAは生産者が加工から販売までを手掛ける6次産業化の枠組みを構築することで、転作作物の新たな選択肢として小麦栽培を提案し、農家の所得向上につなげていく。

 白山市産の小麦は2013(平成25)年度から、大麦に変わる新たな転作作物として、市内の農業生産法人が栽培を始めた。昨年度は6千平方メートルで約1500キロが収穫され、JA松任が小麦の6次産業化に向け、使用方法の検討を進めていたところ、同時期に地産地消の食材を探していた、もく遊りん食工房が小麦の活用に名乗りを上げた。

 増次商店を交え、約1年間を掛け、パスタに合った小麦の配合などを模索し、市産の小麦「ゆきちから」と、外国産「デュラムセモリナ粉」を混ぜた生パスタ麺の開発にこぎ着けた。

 生パスタ麺は程よいもちもち感と、こしの強さが特徴で、もく遊りん食工房では、カルボナーラ(1280円)とペスカトーレ(1480円)のパスタ料理2種類を提供する。

 JA松任によると、現在、市内の米生産農家に対し、2年間で米と麦、大豆の3作物を順に栽培する「2年3作」の生産スタイルを推奨している。農家の大半は、麦については大麦を選択しているが、一部の農家から加工食品としての用途が多い小麦の栽培を求める声が上がり、6次産業化を探ることになった。

 生産の拡大や栽培技術の向上、加工コストの削減といった課題があり、JA松任の担当者は「生パスタ麺のブランド化を進める過程で一つ一つ解決し、新たな転作作物として定着させていきたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:8月4日(木)3時16分

北國新聞社