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トヨタ:今期業績見通し下方修正、円高響く-市場予想を下回る

Bloomberg 8月4日(木)15時4分配信

トヨタ自動車は今期(2017年3月期)の業績見通しを下方修正した。円高など為替変動で見直した。営業利益や純利益は市場予想を下回った。

4日の決算資料によると、今期の純利益予想は従来の1兆5000億円から、前期比37%減の1兆4500億円に減額した。ブルームバーグが集計したアナリスト19人の予想平均は1兆6341億円。営業利益は従来の1兆7000億円から前期比44%減の1兆6000億円に、売上高は同26兆5000億円から同8.5%減の26兆円にそれぞれ修正した。

今期の営業利益予想では、為替変動の影響が従来予想に比べて1850億円のマイナスとなり、さらなる原価改善の努力などをはねのけ、減額修正となった。前期比では、為替変動の影響が1兆1200億円のマイナス要因になる。今期の為替前提は対ドルで従来の105円から102円に、対ユーロで同120円から113円にそれぞれ見直した。

緊急収益改善活動

英国が6月の国民投票で欧州連合(EU)離脱を決め、為替市場では急激な円高が進行。これを受け、トヨタは緊急収益改善活動をスタートさせた。大竹哲也常務は決算会見で、「急激な為替変動でない環境が望ましいとはいえる」と話した。

今年の世界の自動車市場について、大竹常務は、昨年並みになるとみている。中国販売は拡大しているが、競争が厳しく、従来見通しを変えていないという。中国で販売奨励金を大量に投入することは考えていないとした。

今後のリスクとして、大竹常務は、新興国の資源国を中心に英EU離脱問題を受けて需要が弱含む可能性を挙げたほか、主要国でのテロなど地政学的問題も指摘した。4月の熊本地震で国内生産が一時停止した影響については、4-6月の生産が8万台減少し、販売は在庫もあったため6万台の減少という。熊本地震は700億円の減益要因となった。年内には挽回できる見通しとした。

4-6月純利益は市場予想上回る

同時に発表した4-6月の決算で、純利益は前年同期比15%減の5525億円だった。ブルームバーグが集計したアナリスト9人の予想平均は4402億円で、これを上回った。営業利益は前年同期比15%減の6422億円、売上高が同5.7%減の6兆5891億円となった。

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最終更新:8月4日(木)16時6分

Bloomberg