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あいつらと野球がしたいから…「100キロ移動の練習」連合チームの奮闘 片道3時間・特別支援学校も

withnews 8月5日(金)7時0分配信

 全国代表49校が出そろった夏の高校野球。今年の地方大会には部員が少なかったり、統合を予定している学校が一緒に出場する「連合チーム」が、61チーム参加しました。中には学校間の距離が100キロを超えるチームも。さまざまな逆境と戦いながら、グラウンドに立った連合チームの熱戦を振り返ります。

【画像】地図だと、さらにびっくり!連合チーム、参加校どれだけ離れてる?

131キロを乗り越えて ~阿寒・標津・羅臼

 全国61の連合チームの中でも、北海道には10チームが集中しています。そのうち、もっとも学校間の距離が離れているのが「阿寒、標津、羅臼」の3校連合チームでした。標津・羅臼は隣町同士(それでも約46キロ離れています)ですが、羅臼から阿寒までは直線距離で131キロも離れています。

 練習は、3校の中間付近にあるグラウンドを借りて行いました。阿寒では部員4人の保護者が、合同練習のたびに車を片道約2時間運転して、子どもたちを練習場所に送り届けました。

 チームをまとめた増田樹彦主将(羅臼3年)は、遠く離れた阿寒の部員と連絡をとるのに、あえてメールは使わなかったといいます。「直接会って会話した方がいいと思った」といい、合同練習を6月には6度実施しました。増田主将は「短い期間だったけど、阿寒の選手はフレンドリーでコミュニケーションがとれ、チームとしてまとまった」と振り返ります。

 北北海道の釧根地区大会では、見事に初戦を突破。2回戦で敗れましたが、積み重ねた練習の成果を見せつけました。

練習まで片道3時間 ~岩手の5校が連合

 5つもの高校で連合を組んだのが、岩手県の「前沢、宮古水産、大迫、沼宮内、雫石」です。しかも、この5高校、岩手県内の東西南北に散らばり、所在地の市町村もバラバラ。最も離れている沼宮内と前沢との間は、101キロも離れています。

 選手は5校合わせて17人。集まるのは週末に限られ、練習場所の花巻市の大迫高校グラウンドまで行くのに、片道3時間かかる高校もありました。岩手大会の初戦では中盤に力尽きて6回コールド負けを喫しましたが、選手は「出るためではなく勝つために練習してきた」。最後は連合チームでの出場に誇りが持てたといいます。

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最終更新:8月5日(金)7時0分

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