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素人の発想が導いた“史上最大のボロ儲け” バブルの熱狂を冷静に見抜く

THE PAGE 8月10日(水)17時0分配信 (有料記事)

 全世界を経済危機に陥れたリーマンショック。その発端となったのが、サブプライムローンの崩壊でした。誰もが好景気に浮足立っているときに、それは紛れもないバブルだと見抜いたのがジョン・ポールソンでした。

 彼はなぜ専門家も見抜けなかったバブルのクラッシュを予想できたのでしょうか? 一人勝ちに導いたその発想と手法をミリタス・フィナンシャル・コンサルティングの田渕直也さんが解説します。 


  個人所得、推定40億ドルの「史上最大のボロ儲け」

 相場の世界に大変動はつきものである。バブルとクラッシュはその典型だ。長く投資を続けていくためには、そうした大変動をいかに乗り越えていくかが決定的に重要な要素となる。このコーナーでは、市場の激動に対して伝説的な投資家たちがいかに成功し、あるいはいかに失敗したのかを追うことで、その教訓を探ってみることにしよう。

 初回の事例は、「史上最大のボロ儲け」と呼ばれる事例である。

 2007年、ジョン・ポールソン率いるポールソン&カンパニーが運営する二つのヘッジファンドが稼いだ利益は150億ドル、ポールソン個人の所得だけで40億ドル(1ドル100円として4000億円!!)に達したと推定されている。ちょっと想像がつかないほどのすさまじい金額だ。一体、なぜこのようなディールが可能だったのだろうか。


  サブプライムローン・バブルとは?

 ポールソンは、サブプライムローン・バブルと呼ばれるものの崩壊に賭けた。実際にバブルが崩壊する1年ほど前のことである。バブルの崩壊に賭けて大儲けをするというのは、投資家ならば誰でも憧れる究極の投資手法である。しかし、実際にはそのやり方で成功をつかむことができる者は驚くほどに少ない。バブルは社会全体を巻き込む熱狂によってもたらされるものであり、その大きなうねりに逆らうことはとても危険でもあるのだ。

 サブプライムローン・バブルの崩壊に賭けたポールソンのディールの背景を簡単に説明しておこう。

 サブプライムローンとは、審査基準の甘い住宅ローンのことである。安定した収入がなくても借りられるものだと思ってもらえばいい。だからといって最初から危険で悪質なビジネスだったわけではない。貸し手にとってリスクが高いのは確かだが、リスクに見合った金利を設定して、うまくリスク分散を効かせられれば、立派なビジネスになる。本文:6,149文字 この記事の続きをお読みいただくには、THE PAGE プラスの購入が必要です。

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最終更新:8月19日(金)17時55分

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